以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:23:05.34 ID:XR1YLkyhP<> らしい <>魔王な使い魔と魔法少女の学校風景 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 14:28:09.71 ID:2mdmLZQv0<> おつつ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:36:42.37 ID:XR1YLkyhP<> 「やれやれ……っと」
 あとは、乱闘騒ぎとでも通報しておけば勝手に余罪を掘り出してくれるだろう。僕のすべきことは終わったのだ。
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」
 ……終わったんだってば。
 無視して通ろうとするも、母里さんは工場の扉の前に立ち、両手を広げる。
「話を聞かせてもらうまで、ここは通さないからね!」
 迷惑な。
 強引に通ってもいいし、窓から飛び出してもいいのだが、
「で、何を?」
 僕は少しだけしゃべることにした。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:37:44.36 ID:ttjZ2eUDO<> 面白かった
乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:42:53.90 ID:XR1YLkyhP<> 「ま、まずはお礼よ。助けてくれてありがとう」
「……それで?」
 僕は、『わかっているぞ』と冷ややかにいった。
「あなたが活動している地域は美浜区とその周辺に限られているわけだけれども、それについて――あ、いや、待って。
それよりも、あなたが使う『魔法』の正体――ううん、そうじゃなくて、あなたの名前! そう、名前をまず聞かせて!」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:46:13.87 ID:XR1YLkyhP<>  がちゃがちゃと簡易録音機材を取り出しながら、母里さんは興奮した様子だった。
「……それで?」
「――えっ?」
 僕は、つかつかと歩み寄り、母里さんの頬を平手ではたいた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:51:58.66 ID:XR1YLkyhP<> 「記者としては正しいのかもしれないよ」
 母里さんは呆然と頬を押さえている。
「でもさ、間違ってると思わないの?」
「……何よ、何よ。何よ! 何をよ!?」
「……」
「そんなに、不良どもと結託してあんたをおびき寄せたことが悪いっていうの!?
勝手気ままに飛び回って、好きなように事件をいじくり回して、面倒な部分は行政機関にまかせっきりの、あんたが? あんたがいうの、それを!?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 14:54:53.54 ID:yp+qhfW4O<> 1乙。
支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 14:56:56.31 ID:XR1YLkyhP<>  ああ、そうだよ。
 僕は勝手なやつだよ。
 でも、それでも、母里さんは間違っている。
「僕は、そんな小さなことをいっているんじゃあない」
「小さい……?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:02:14.64 ID:XR1YLkyhP<> 「――僕は、何者だよ?」
 明言した。『正義の味方ではない』と。
 母里さん自身もいっている。『勝手気ままに飛び回り、好きなように事件をいじくり回すやつだ』と。
 にもかかわらず、行政機関は捕まえることができていない人間。
 そして、圧倒的な『暴力』で不良たちを鎮められる人間。
「君の目の前にいるのは、もしかしたら――口封じをしようとしている人間かもしれないんだよ?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:02:44.95 ID:yp+qhfW4O<> シエーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:06:29.37 ID:GxG5pfUW0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:07:44.61 ID:yp+qhfW4O<> シェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:08:08.45 ID:XR1YLkyhP<>  びく、と母里さんが震えた。

「もう一度言い直そう。『君が命を賭してまで聞きたいことは、それでいいの?』」

 それ以上は何も言う必要がなかった。
 ぺたん、と母里さんはしりもちをついた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:12:09.14 ID:XR1YLkyhP<>  ……少し脅かし過ぎたかな?
 ぽり、と僕は頭をかいた。
「わかったら、こんな危ないことはやめておとなしく――」
「……よ」
 ん?
「……ってよ」
「何?」
「待ってよ、って言ってんのよ!」
 ぶん、と小さなマイクが僕の足元へと飛んできた。
「聞かせなさいよ! 命くらい賭けてやるから!」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:16:15.97 ID:XR1YLkyhP<>  ……え?
 マジ?
 本気と書いてなぜかマジと読む、あのマジ?
 語源が『真面目』っぽいのに、どういうわけか『本気』の意味合いになってるマジ?
「どうなのよ!? 命を賭ける覚悟があるんなら応えるっていったわよね!」
 材木の一本に手をついて、がくがくと震える足で母里さんは立ち上がった。
 ……どーしよー? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:17:40.09 ID:yp+qhfW4O<> ジェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:18:20.03 ID:xXf4jkzCO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:25:10.56 ID:XR1YLkyhP<>  ええっと……こういうときは、なんとなーく含蓄がありそうなことを言っておけばはぐらかせるんじゃないかな?
 命を賭けるといってる相手に不誠実極まりないけど、そもそも命を取る気がないからのーげーむってことで!
「……なら、ひとつだけ応える」
「上等!」
 A.下等の反対。上の等級にあるもの。すぐれ、よいもののこと。
 ……言ったらぶんなぐられそうだから言わないでおこう。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:31:26.47 ID:yp+qhfW4O<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:32:09.57 ID:XR1YLkyhP<> 「……そう、ね。決まったわ」
 たっぷり、三分ほど悩んで、母里さんは顔を上げた。

「――あんたは、正義が嫌いなの?」

「……ッ!」
 僕は無意識に歯をかみ締めていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:37:47.32 ID:XR1YLkyhP<>  そんな決まりきってることを訊くのか!?
 もっと価値のあることを訊こうと思わないのか!?
 詰まらない! 詰まらな過ぎる! それを訊いていいと思うのか!?
 憤りを隠さず、
「だいっきらいだね!」
 魔王様へとは、違う答えを僕は口にした。
>>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:40:13.74 ID:yp+qhfW4O<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:43:44.12 ID:XR1YLkyhP<> ☆
あ、間違った。ごめん、もうちょっと書き足すから>>22からやりなおすー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 15:55:12.29 ID:yp+qhfW4O<> しえーん。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:55:24.16 ID:XR1YLkyhP<>  そんな決まりきってることを訊くのか!?
 もっと価値のあることを訊こうと思わないのか!?
 詰まらない! 詰まらな過ぎる! それを訊いていいと思うのか!?
 憤りを隠さず、
「だいっきらいだね!」
 魔王様へとは、違う答えを僕は口にした。
「じゃあ、なんであんたは魔法少女をやってるのよ?」
 わかりきったこと。
「ひとを助けるためだ」
「それは正義じゃないの?」
 もういくつめの質問なのか、と思ったが、口は勝手に回る。
「ひとを助けることは正義に近いかもしれない。だけど、僕は正義じゃない」
「なんでよ! あんた自身がいってるじゃないの、行政機関にさえ止められないほどの力があるって! それほどの力を人助けに用いてるあんたが正義じゃないって、なんなのよ!?」
「前提が間違っている」
 そうだとも、

「――力があるからしかたなく人助けをしている人間は、正義とは呼べないはずだ」

 正義なんてものじゃ、ない。
>>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 15:59:36.01 ID:XR1YLkyhP<> 「ねえ、ちょっとお願いがあるんだけれど聞いてくれる?」
「何……?」
「あんたさぁ、いっつも金魚の世話してんじゃん? アレ、あたしもやってたってことにしてくんない?」
「……?」
「ほら、内申とかセンコーのウケが良くなりそうじゃない? よろしくねー」
「じゃあ、今日からやろう。手伝ってくれるひとが増えてうれしいよ」
「……え、何? あたしがこんなに頼んでやってんのに、断るわけ!? ありえなくない?」
「……?」
「とぼけた顔してんじゃないわよ! あたしに、こんな詰まんないことやらせるつもりか、っていってんのよ!」
「えっ……?」
「あーもー、いいわよいいわよ。付き合ってらんない。ひとりでやってなさいよ、この金魚女! 偽善者!」



「悪い、遅れた!」
 自分の当番の掃除がなかなか終わらず、今日は水槽の手入れに彼女を待たせてしまった。
 走っては来たものの、予定よりも十五分も過ぎている。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:02:29.32 ID:XR1YLkyhP<> 「……」
 彼女は、すでに水槽を磨き始めていて、僕の言葉に返事もない。
「あー、ごめんごめん。そう膨れるなよ」
「……」
 あははと笑い、ブラシを取って、砂利のコケを落とそうと――
「……どうしたの?」
「……別に」
 わしわし
「素直に言ってほしい。どうした?」
「……何も」
 わしわし
「訊き方が悪かった。何があったの?」
「……ないよ」
 わしわし
 肩をつかんで、僕の方を向かせた。
「嘘はいらない。何が、あった?」
 一言一言をゆっくり丁寧に口にした。
「……ぅ」
 口を開いて、でもうまく言葉にまとまらなくて、飲み込もうとする。
「何も――」
「――ないことはない」
「……」
「待つから。どんな些細なことでもいいから。聞かせてほしい」
「……」
 たっぷりと、秒針が二回りするくらいの時間を置いて、彼女は動き始めた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:02:33.90 ID:yp+qhfW4O<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:04:33.63 ID:XR1YLkyhP<> 「……わからない」
 次の言葉を待って、じっと、耳を傾けた。
 十秒ほど間を空けて、続きが語られる。
「わからないの。本当に、どうしてなのかわからないけれど――悲しくて」
 だん、と強く彼女は床を踏み鳴らした。
「悲しいの! 他人がどう思っているかは、わたしにほとんど関係のないことなのに。とってもとっても、凄く凄く凄く悲しくて……。わかってもらえたと思ったの。同じように考えてくれるひとが、来たと思ったの。でも……違った。それが。本当は。わ、わたしは――」
 ぐすっと鼻に水音をさせて息を吸い、彼女は小さな声で。
 誰にも聞こえないようなか細い声で。
 静かに。
 優しく。
 ほんとうにほんとうにほんとうに、ちいさく。
 こころからのさけびを。

「わたしは、ぎぜんしゃなの……?」

 畜生。畜生。畜生畜生畜生畜生畜生!
 どうしてだ! どうして彼女は救われない!
 彼女こそ、彼女こそ救われてしかるべきじゃないのか!?
 何だ。
 何が彼女を苦しめる?
 なぜだ。
 なぜ彼女が苦しめられる?
 どうすれば。
 どうすれば彼女は――救われた!? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:05:56.73 ID:yp+qhfW4O<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:06:18.96 ID:XR1YLkyhP<>
 もう答えはない。
 彼女は救われなかった。
 確かに。
 絶対に。
 その機会は僕の手の中にあったのに。
 彼女を救うことはできたに違いないのに。

 6.九月二十八日、月曜日

 ――夢を、見た。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:07:48.29 ID:XR1YLkyhP<>  はあはあと息を荒げていた。
 目が熱い。
 涙。
 枕までだくだくと伝う、涙。
 無力だった。
 どこまでも無力だった。
 幾度となく実感したが、あのときあの瞬間ほどそれを思ったことはなかった。
 小学生がどうにかできる範疇を大幅に超えていた。それは自分でも思う。
 だけれど。
 そうだったかもしれないけれど。
 もし、僕が彼女の本当の理解者であれたなら――
「瑞希……入っても、いい?」
 遠慮がちに、僕の部屋の戸がノックされた。
 落ち着くために深呼吸をひとつ。
 胸を押さえて声が震えないように気を付けながら、
「リノ……どうかした?」
 完璧ではなくともかなりうまく言えたと思う。
「あ、ううん。別に――えっと、な、なんでもないや。あはは」
「おいおい、大丈夫かぁ? 魔王様が怖い夢でも見たのでしたら、不肖わたくしめが添い寝つかまつりますが?」
 いける。うまくおどけられた。
「こ、怖い夢なんか見てないよっ!」
「となると、僕の貸し与えたうさぎさん柄パジャマが気に食わないと!?」
「あ、これは好き。うん、可愛いもの」
 よしよし、よくわかってらっしゃる。
「それじゃあリノ、早く寝よう。まだ午前三時じゃないか」
「そうだね、瑞希……。ごめんね、起こしちゃって」
「お気になさらず」
 おやすみ、とドア一枚隔てて僕とリノは別れた。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:13:14.57 ID:XR1YLkyhP<> きりもいいからいったん区切っちゃうか <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:16:02.50 ID:yp+qhfW4O<> 休憩タイム? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:17:01.39 ID:dRZuH5tVO<> えー


乙 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:17:56.20 ID:PQGjLOUFO<> >>35
いや、賢者タイムとみた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:18:45.19 ID:XR1YLkyhP<> 賢者てw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:21:43.62 ID:yp+qhfW4O<> 賢者タイムならしかたない。
じゃあいっぱつすっきりしたら続きお願いします <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:23:34.98 ID:XR1YLkyhP<> まあ、も少し書くと、しばらくコピペできるようになるから一気に進むんだけど

しゅーちゅーりょく切れたんよー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:25:39.67 ID:1HEASTLuO<> ははっ支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 16:29:01.13 ID:yp+qhfW4O<> 連日朝方まで起きてるから集中力も無くなるよね。
ゆっくりすれー。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:31:34.70 ID:XR1YLkyhP<> おー


さあ、この後は中盤戦、なぐまんの章がしばらく続くぞー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:34:07.85 ID:dRZuH5tVO<> おお、なぐまん登場か <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:47:52.37 ID:KZaN/py80<> |ω・`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:49:39.49 ID:XR1YLkyhP<> マウスがお亡くなったwww


動け動け動け――動いてよ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 16:54:15.27 ID:KZaN/py80<> >>46
埃たまってるとか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:08:07.69 ID:XR1YLkyhP<> >>47
わかんね

このPCで二代目のマウス君
表面の塗装が剥げる程度しか使ってないのに…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:09:48.79 ID:KZaN/py80<> 接続はPS/2それともUSB? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 17:13:15.90 ID:GxG5pfUW0<> 塗装はげるって結構使い込んでるような気がする
うちのマウス君は2年近く使ってるけどまだ塗装はげてないし

メーカーとかによって違うんだろうけども <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:17:13.74 ID:1HEASTLuO<> みんな魔法少女に興味が無いようなので
魔法少女はもらっていきますね <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 17:23:33.11 ID:PQGjLOUFO<> アタマ無知無知の音姉と、部長は貰ってゆく <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:24:20.25 ID:XR1YLkyhP<> >>49
USB

>>50
うーん、付属のマウスが結構早く寿命が来た記憶はあるんだけど…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:30:21.13 ID:KZaN/py80<> >>53
USB接続先変えても駄目? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:33:37.32 ID:XR1YLkyhP<> >>54
やってみたら動いたw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:34:07.42 ID:KZaN/py80<> (゚д゚) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:37:44.59 ID:dRZuH5tVO<> …(゚д゚) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 17:42:06.50 ID:XR1YLkyhP<> あはははは


……失礼しましたorz <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 17:59:26.65 ID:GxG5pfUW0<> 機械の機嫌が悪いことはよくあること <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:00:58.96 ID:2mdmLZQv0<> ただいま!

前スレは579以降何か書きこみあった? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 18:03:00.39 ID:XR1YLkyhP<> たぶんそれが最後 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:06:23.09 ID:2mdmLZQv0<> 把握 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:22:26.43 ID:yp+qhfW4O<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:28:12.43 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:39:13.15 ID:GxG5pfUW0<> そろそろ保守の間隔を短くしないとダメかな? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:48:20.83 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 18:58:38.23 ID:yp+qhfW4O<> し <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 18:58:52.11 ID:xXf4jkzCO<> 浮上 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 19:10:32.79 ID:yp+qhfW4O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 19:20:55.58 ID:yp+qhfW4O<> る <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 19:25:36.53 ID:XR1YLkyhP<> 「息抜きをしよう!」
→「あれ? 息抜きってどうやるんだっけ?」

って一瞬なったwwwこええwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 19:27:55.65 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 19:36:24.11 ID:yp+qhfW4O<> お腹か背中の辺りに空気を抜くボタンがあるから適当に抜くといいよ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 19:41:32.37 ID:XR1YLkyhP<> わたしゃ風船か空気嫁かw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 19:53:21.76 ID:2mdmLZQv0<> 深呼吸 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 19:59:54.86 ID:PQGjLOUFO<> 空気嫁で賢者タイムですね、判りました <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:00:35.91 ID:XR1YLkyhP<> さーて、続き行こうか <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:11:39.31 ID:XR1YLkyhP<>
「……けほっ」

 朝っぱらから魔王様はご機嫌であった。
 どのくらいご機嫌かというと、チョコ好きが鼻血が出るまでチョコを口に入れていいといわれたときくらいだろうか。
 実際、チョコを食べ過ぎても鼻血が出るわけではないらしいのだが、まあそれはさておいて、魔王様はご機嫌であった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:12:26.31 ID:KZaN/py80<> (´д`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:12:36.46 ID:2mdmLZQv0<> 支援! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:15:40.28 ID:XR1YLkyhP<>  そのせいか、
「リノさんリノさん」
「なーに、瑞希?」
「お味噌汁がやたらと辛いんですが……なんか、味噌の類の味じゃない気もしますよ、これ?」
「ふぇ?」
 その手には粒コショウ。
「……」
 まさかと思いながらも味噌汁を別の器に移し替えると、底には粒コショウがたくさん沈んでいた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:15:55.79 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:15:57.30 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:15:58.51 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:16:01.80 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:16:03.09 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:18:58.04 ID:zZcU4Vt5O<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:20:07.20 ID:XR1YLkyhP<> 「あ、あれれ?」
 いや、あれれではなくて。
「ふあぁ……」
 気分が高揚してらっしゃる魔王様はとりあえず、僕は眠い。
 というか、だるい。
「げつようびなんてほろびてしまえばいいのにー」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:23:50.50 ID:2mdmLZQv0<> しえー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:24:00.22 ID:XR1YLkyhP<>  これにならノーベル賞を十個くらいあげてもいい。
 にしても……、
「ホントに、来るの?」
「当然だよっ。何のために私がこの服を着ていると思ってるの?」
「いや、いつもどおりでは?」
 服はといえば、いつぞやから変わらず白鳳の制服。
 日曜日は何着か買いに行くつもりだったのだが……まあ、過ぎてしまったことはどうしようもない。
「部長さんも『彼女』についての詳しい資料を見せてくれるっていっていたし、楽しみ楽しみ♪」
「魔王様、ノリノリっすね……」
「そろそろ行こうか? もういいよね?」
「いやいやまだ早いから」
 現在時刻、六時十五分。
 ちなみに、遅刻ギリギリのラインは七時半である。
「それじゃ、僕はもう一眠りしてくるから――」
「ダメ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:25:40.39 ID:XR1YLkyhP<>  NOといえる魔王様であった。
「……理由を聞いても?」
「瑞希には、『嫌死刑魔法少女☆祈坂』の録画予約をしてもらわないと」
 再放送である。
「リーノー♪」
「なーにー♪」
 楽しそうだったので、『嫌死刑魔法少女☆祈坂』の決め台詞を十回ほど連呼してもらった。
「恥ずかしいこと命令しなーい!」
「やー、リノさんがあまりに幸せそうだったので、つい」
「何その悪魔的思考っ!?」
 魔王様のセリフとしてそれはいかがなものかと。
「ともかく、瑞希。録画予約お願いします」
「はいはい」
 リノはさっぱり録画ができなかった。
 ついでにいうと、パソコンも使えない。
 でも、電子レンジは使える。
 洗濯機もおっけー。
 要するに、軽度のよくいる機械オンチ。
 曰く、ボタンが十個以上あるものはミサイルの発射装置。
 なお、TVのリモコン操作はできている。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:27:27.13 ID:XR1YLkyhP<>  発射は間近だろう。
「QP三分間クッキング……っと」
「違うよね!? それを録画してほしいって頼んでないよねっ!?」
「世界の株価トピックス……っと」
「気にならないよ!? 特に移動平均線とかKMラインとか気にならないよっ!?」
 お詳しいですね。
「しかし、なんでできないかなぁ、このくらいの操作」
 ぽちぽちとコードを入力するか、時間とチャンネルを指定すれば完了の単純操作。
 リノは特段頭が悪いわけではない。
 というか、どちらかといえば賢い方に含まれるだろうことはこの一週間ほどでわかっていた。
 それだけに、毎日毎日録画を僕に頼む理由が判然としない。
「それはその……な、なんとなくですよっ!」
 えー。
「ほ、ほら、魔王様的には部下を使う練習を怠ってはいけないと思うわけであのえっと」
「――決めポーズ十連発いってみようか」
 実に可愛かった。
「はうぅう……」
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:28:52.65 ID:yp+qhfW4O<> 出遅れ支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:31:35.69 ID:XR1YLkyhP<>  さて、どこからツッコんだものやら。
「やー、無事に転入手続き成功ー。よかったよかった。うんうん」
 職員室から出てきたリノはそのようにのたまった。
「さあ、喜びましょう。手と手を取り合って踊りましょう。世界は平和なのです!」
 ついで、このようにはしゃいでみせた。
「……ねぇ、リノ。ひとつ聞いていいかな?」
「な、何かな、瑞希?」
 ひゅーひゅー、と鳴りもしない口笛を吹いた。
「リノと一緒に出てきた音子姉の目が、これでもかというくらいうつろだったのは気のせいかな?」
 空虚というか、ロボット的というか……。
「ま、『魔法』は使ってませんよ?」
「『魔法』じゃなきゃいいって問題でもありませんよ?」
「うっ……」
 なんだかなぁ。
「まあ、手段はいいとして……ちゃんと元に戻るの?」
 元々お脳がお花畑のひとだし、少しくらいなら変な言動をしてもバレそうにないけど。
「その点はご心配なく。五分もすれば受理した書類を普通の処理をした、と記憶整理されるだけです」
「それならいいか……」
 倫理的にはよくないんだろうけれど。
「思ったより早かったから時間が余ったな」
 まさかここまで反則をするとは思わなかったし。
「ですねぇ」
 授業開始時刻は八時半。他生徒への紹介があるだろうからホームルームには確実に出ないとまずいとして、それでも八時までに教室に着いていれば余裕のはずだ。
 そして、現在時刻は七時半。
「どうする? 気になるところがあれば今のうちに案内するよ。ひょっとしたら、先生たちも気を利かせて案内に時間を割いてくれるかもだけど」
「それなら――」
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:34:36.31 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:34:40.66 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:34:50.87 ID:XR1YLkyhP<> 「思うのだが」
「何を?」
「こういうときの行動はパターンとして刷り込まれてるんじゃないかな、と」
 リノさん、目をぱちくりしなさんな。
「お気になさらず、存分に屋上をご堪能くださいまし」
「う、うん……?」
 よくわからないご様子の魔王陛下は放置するとして、
「考えてみると屋上なんて来るの初めてじゃないかな……?」
 白鳳学院高校は、屋上の一部を生徒に解放している。
 運動こそ禁止されているものの園芸や屋外で行う実験などに用いることができる施設である――とはいえ、廃棄直前で野ざらしにされた古い机やイスが散乱し、コケはびっしり生え放題。
おまけに、園芸部は部員がいなくて廃部寸前で、屋外実験をやるには手狭となんとも使い道が見当たらない施設でもある。
 手すりをしっかり握り、校舎の壁に付いた大時計を見下ろした。
 角度がないと読めないものかと思ったけれど、案外時刻がわかるものだ。
「にしても、ここも風が強くて寒いなぁ」
 あの日の公園もたいがいひどかったけれど、ここだって負けてない。
 朝方ということも手伝って、冷たい風がひゅうひゅう吹いている。
「瑞希、お待たせっ」
「もういいの?」
「確認したいことは確認できたから」
 ふーん。
「寒いから早く戻ろー」
「了解」
 異論はない。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:35:09.03 ID:yp+qhfW4O<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:35:12.91 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:35:15.08 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:41:35.37 ID:XR1YLkyhP<> 「なあ、リノ」
 再び職員室である。
「な、何かな?」
「五分って長いな」
「カップめんを作るときの三分はウラシマ効果を起こしてるとしか思えないよっ!」
 同意。
「で、だ」
「はい」
「まだ音子姉がほえほえしてるんだが、これはどういうこったい?」
「さ、さあ……?」
「ほえー……」
 時刻はすでに八時。しっかり立派に三十分経過である。
 他の先生方はちゃんと元通りなのに……。
「極端に薬物耐性が低いのかなぁ、それともアルコール類を事前に呑んでいたとか……うーん」
 リノも原因がよくわからないようで、
「ま、まあどうにかなるよ!」
 アバウトな結論が出た。
「ならまあ……いいかぁ?」
「そーそー、人生ポジティブが一番なの!」
 うーん、さすが魔王様。いうことが深い。
「ほえー……」
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:43:30.19 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:43:33.05 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:44:26.82 ID:yp+qhfW4O<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:45:34.50 ID:XR1YLkyhP<>  白鳳学院高校および付属中学は、それぞれ県を代表するくらいには入学偏差値が高い学校である。
 そういったいわゆる『進学校』というものの中には、転入をそもそも受け付けない学校も存在するのだ。
 大きな理由としては、三ヶ年もしくは六ヶ年でカリキュラムを調整しているために、一般の中高とは進度が明らかに違うことが挙げられる。
 表向きはともかくとして、教科書を買わせることは買わせるが一切それを見ずに参考書と問題集のみで授業を進めること、本来は中高で教えない楽な解法や公式を授業すること、果ては受験に関係のない授業時間を削減することまで、平然と行われているのだ。
 とはいえ、それらは学生にとって、『受験では』というくくりはあるがプラスに働く。
 大学を除く学校というものが『いろいろなものを学ぶ』機関であることに目をつぶれば、いいことといえよう。
 で、そんな過当競争の真っ只中にリノは自ら足を踏み入れてしまったわけだ。
 結果、
「瑞希ぃ〜……」
「わぁ、一時限でえらくやつれたな、リノ」
「えっくすってなに〜……」
 目がナルトよろしくぐるぐる回ってる。
「しっかりしろ、傷は浅いぞ! 衛生兵。衛生兵ー!」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:49:33.42 ID:zZcU4Vt5O<> ぬ…ぽ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:49:50.54 ID:yp+qhfW4O<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:50:25.92 ID:XR1YLkyhP<> 「……あんこーるわっと」
 衛生兵の代わりに原住民ナグマが現れた。
 今の言葉はどうやら現地語の挨拶らしい。
「なぐまんたすけてなぐまん。にゅーとんがおいかりなの。にゅーとん」
「……そう、アンコール朝を築き上げたのはアイザック・ニュートン」
 あからさまな嘘だっ!
「そーなんだー。しらなかった、りのひとつかしこくなったよぉ」
 間違いなくお莫迦になってます。
「……他にも、メソポタミア文明に影響を与えたことでも有名」
「ほえー……大人な先生も知りませんでしたー……」
 ああっ、被害が拡大したっ!
「ううぅ……頭がぐわんぐわんするよぉ……」
 と、リノは頭を振るう。
「大人な先生も頭が痛いです……昨日呑みすぎたでしょうか?」
「音子姉、お酒呑めないでしょうに」
「ば、バラしちゃいけませんっ! 先生に美しい幻想を抱いている生徒さんたちのためにも、お姉ちゃんは大人でないといけないんですからっ!」
 それが無駄な努力であることは周知の事実である。
「……そういえば、今朝の木村先生は何か様子が違いましたね」
「あ、わかっちゃってましたか?」
 音子姉は数学教師なので、ホームルーム後そのまま一時限目の授業を行っていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:55:18.79 ID:2mdmLZQv0<> しーえーーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:55:23.19 ID:XR1YLkyhP<> 「あ、あのその、それは――」
 リノがあわてて方向修正を図ろうと机から身を乗り出し――
「……いつもより、凛々しい姿でした」
「そうなんですよぉ、いつもよりずっと頭がしゃっきりしてたんです♪」
 ――そのままの勢いで机にコケた。
「リノさ」
「何……?」
「実は昭和のお笑いの方が好きでしょ?」
「正解だよっ!」
 怒られた。
 しかし、この調子では困るな。
「リノは何か得意教科ないのか?」
「うーん……『普通の教科』なら大体何が出てきても問題ないはずなんだけれど……」
 ふむ。『普通』ね。
「じゃあ、日本史や世界史は?」
「ちょっと古いかもだけど、たぶん解けるよ」
 なるほど。
「現代文や古典は?」
「古典は……やや勉強不足だけど、現代文は得意」
 ほほう。
「文系科目は得意なのか」
「うん、英語もできるよ。ただ、聞き取りと発声はほとんどできないけれどね」
 ふむふむ。
「でも……理系科目は正直なところ、かなりひどいと思うの」
「了解。できるだけフォローするよ」
 といっても、僕ひとりの手では届かない部分もあるだろうな……。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:59:05.34 ID:XR1YLkyhP<> 「……お任せを」
「うぉあっ!? な、南熊さん!?」
 無音で背後に立つのはやめてください。
「……そこまで驚かれると、なぐまん悲しい」
 え、え、えっ? 僕が悪いの?
「……それはさておき、りのぽん」
「何、なぐまん?」
 りのぽんってなんだ。ポン酢の一種か?
「……朝霧は、ほぼすべての科目で百五十位」
 学年あたり三百人のど真ん中だ。
「……なぐまんは、五十位」
「師匠っ!」
 ああっ、裏切り者ぉ!
「……弟子は、大事にする」

 なんだか奇妙な関係が生まれた。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 20:59:17.36 ID:yp+qhfW4O<> ジェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 20:59:29.79 ID:KZaN/py80<> つC <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:01:43.33 ID:XR1YLkyhP<>  たぶん、いったとおりなのだろうと思っていたが、それにしてもリノは科目による得意不得意が激しかった。
「あ、あいあむあすつーでんと……?」
 中破。
「ぶ、物理なんて……嫌いだよぉ……」
 撃沈。
「古くは『源義経・チンギスハーン同一人物説』、それ以後も織田信長や豊臣秀頼ら『死することになった英雄』は生き延びたとする説が非常に多く見られます。ですが、歴史的資料をかんがみるにこれらの確度はいずれも低く、実証性にかけるという見方が――」
 敵空母撃破。
 ともあれ、四時限目までを終えた。昼休みである。
「終わったー♪」
 リノさんや、せめて先生が消えてから叫ぼうや。あ、泣きながら走り去った。
「……どうなることかと、思いましたが」
「確かに、日本史は本当に得意みたいだね」
「あはは……ご心配おかけします」
 と、リノは照れくさそうに笑った。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:02:05.02 ID:KZaN/py80<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:03:12.80 ID:XR1YLkyhP<> ☆
大休止ー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 21:10:53.59 ID:2mdmLZQv0<> ☆ー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:11:08.26 ID:UFbWPHig0<> 前スレ一部読み損ねてしまったよアハハハハ
何処かにまとめている方いませんか… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:14:29.38 ID:KZaN/py80<> >>118

魔王な使い魔と魔法少女の日常 -VIP Service DAT Converter-
http://dat.vip2ch.com/read.php?dat=01858
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:14:56.23 ID:KZaN/py80<> >>119 のURL
魔王な使い魔と魔法少女の日常
http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1241415089/
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:21:53.76 ID:kxWOmML20<> ありがとうございます
持ち主を仮面○イダーにする魔法のベルトの登場しないかなと妄想
もちろん持ち主は女の子 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 21:25:01.84 ID:2mdmLZQv0<> バーロールパン… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:34:03.03 ID:mQr64I2f0<> ☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 21:34:09.25 ID:yp+qhfW4O<> ハルのコナンスペシャル。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:34:37.49 ID:zZcU4Vt5O<> だいすーしー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:39:31.14 ID:3mRwlqXp0<> 保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 21:49:55.98 ID:wW+22H8aO<> ほしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 21:50:00.43 ID:yp+qhfW4O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 22:00:58.68 ID:yp+qhfW4O<> ほす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 22:05:28.14 ID:2mdmLZQv0<> ほっし <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 22:10:10.04 ID:GxG5pfUW0<> >>121
でぃでぃでぃでぃけーぃ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 22:15:29.72 ID:xXf4jkzCO<> age <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 22:28:22.28 ID:mQr64I2f0<> ほ
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 22:40:01.08 ID:mQr64I2f0<> ★ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 22:50:19.88 ID:GxG5pfUW0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 22:55:39.56 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:01:13.18 ID:GQNt5p3w0<> 131
映画見てきた。面白かった
夏の映画はオールライダーVS大ショッカー軍団だそうだよ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 23:13:45.21 ID:yp+qhfW4O<> ☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:17:08.98 ID:owPTJxn10<> 保守
PHSだと末尾が0になるのか。IDも毎回変わってるし <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 23:21:14.43 ID:GxG5pfUW0<> >>137
いきたいけどお金ないし電王みたことないんだぜ
地方だからやってるとこも少ないし・・・ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 23:23:45.47 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:29:40.75 ID:MX8uUuc10<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:36:17.94 ID:9tt/mHO60<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:44:21.44 ID:s/VYgB0y0<> 140
DVDを待つんだ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/06(水) 23:53:41.38 ID:2mdmLZQv0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/06(水) 23:59:31.28 ID:xXf4jkzCO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:00:45.40 ID:EUHMrBfO0<> この時間だと、5分に1回保守したほうがいいのかな
さて、風呂に入ろう <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:01:11.97 ID:pQ4Zstzg0<> ほあー! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:06:04.66 ID:atWjoLq30<> ああもう、保守だよ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:16:25.12 ID:3xyWPKZE0<> 頼む、落ちないでくれ……!
保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:24:05.45 ID:gUWLvitqP<> うぁー

おはようございますさーせんorz <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 00:25:31.07 ID:IZjxekGfO<> ほっしゅ、ほっしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:27:30.04 ID:gUWLvitqP<> ちょっと脳みそ再起動しています


休憩のつもりだったのに、全然起きれなかったorz <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 00:38:28.83 ID:IZjxekGfO<> ほし <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:45:42.74 ID:gUWLvitqP<> おk、続き書いてくる!

2時間はがんばるZEEEE <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 00:53:03.23 ID:IZjxekGfO<> ガンバレー期待してるぜ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:53:17.42 ID:CIHjNEFV0<> 頑張ってください!
PHSは毎回ID変わるんだよなぁ
頑張って保守しても気付かれないのは結構寂しい <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:53:56.71 ID:gUWLvitqP<> 「あはは……ご心配おかけします」
 と、リノは照れくさそうに笑った。
 ところで、と南熊さんが話題を切り替える。
「……朝霧は、急がないとパンが売り切れる」
「ああ、構わないよ。弁当だから」
 ぱちくり
「……お弁当と、朝霧?」
 組み合わせに何かご不明な点が?
「朝霧部員、待ちたまえ」
 なんか現れた。
「大体想像は付くけれど、何の用?」
「お弁当についてだ」
 鼎さん鼎さん。かっこよくポーズを決めないでもらえますか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:55:11.17 ID:gUWLvitqP<> >>157
逆に考えるんだ、

ミミを「おら、まだたくさん見てるやつがいるんだからどんどん書けぴしぱし」とだませると! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 00:58:32.10 ID:gUWLvitqP<> 「先週もいったことだが、過去朝霧部員は料理の腕が壊滅状態だったことは揺るぎようのない事実だ。相違あるまい?」
「否定はしない」
「そして、朝霧部員はひとり暮らし。さらに、コンビニ弁当は割高と敬遠する思想の持ち主であったはずだ」
 コンビニ弁当は思想で買うものだったのか。
「さらに、このタイミングでのリノ部員の登場。無関係とは考えにくかろう」
 はぁ……。
「ということは、そのふくろう柄の布地に包まれたお弁当は――」
「察しのとおり、リノに作ってもらったよ」
 やれやれ、といった風に鼎が首を振る。
「朝霧部員。気持ちはわからないでもないが、あまり『お手付き済み』のイメージをリノ部員に付与するのはどうかと思うぞ」
 なんだそりゃ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:02:15.30 ID:gUWLvitqP<> 「ああも可愛いいとことなれば、本能が彼女をメイドさんに仕立てるべく囲い込みたくなるのはいかんともしがたいことだ」
「いや、そんな事実無根なことを言われても」
「だがしかし、所有権を主張するのはまずい」
 ひとの話も聞こうよ。
「要は、朝霧部員とリノ部員の関係のあり方だ。横に並ぶのは構わない。仲がいいということだ。が、抱きかかえるのはいかん。これが固まってしまうと、誰しもがリノ部員との会話は朝霧部員を介さねばならなくなる。
それは、リノ部員の交友関係すらも朝霧部員がいなくては成り立たなくなってしまうということだ。――これは、よろしくないのだよ」
「弁当ひとつでそこまで話を飛躍させなくてもいいと思うけれど……?」
「極論であることは理解している。しかし、それまでの流れを聞いても依存度が低いとは思えなかったのでね。友人として『アサ』に忠告しておこうと思ったまで」
「覚えておくよ」
「それでこそ朝霧部員だ」
 ホント、腕組みの似合う男だよ、鼎は。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:02:53.70 ID:EVO157GtO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:03:54.25 ID:gUWLvitqP<>  確かに、知り合いだから、とリノと話しっぱなしだったのはまずかったな。
 転入生だっていうのに、みんな話しかけないのはそういうわけだったか……。
 なら、
「じゃ、僕は南熊さんと部室にいってくるよ」
 今からでもこうすれば――
「何を言っているのだね、朝霧部員? オレはリノ部員を回収に来たのだぞ?」

 え?

「ようこそ、『彼女』を追い詰める探求の世界へ。オレこと斉藤鼎がリノ部員をいざなおうではないか」
「『彼女』の資料が見られるんですかっ!?」
「うむ、一千点を数える資料を用意してある。きっとリノ部員も気に入ることだろう」

 え?

「瑞希、早く行こう、早くー!」
「……朝霧部員、遅い」

 えー。

>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:05:35.32 ID:IZjxekGfO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:05:48.95 ID:gUWLvitqP<> 「さて、リノ新部員にこれまでの調査結果をまず伝えるとしようではないか」
「よろしくお願いします、部長!」
 変わらずノリノリだが、これでいいのだろうか魔王様。
 僕の使い魔で、南熊さんの弟子で、鼎の部の部員。えらさが微塵も感じられない。
 なんとなくかわいそうになったので、心の中で手を合わせておく。あーめん。
「リノ部員。『彼女』の正体がなぜわからないか。その理由に思い当たるものはあるかね?」
「うーん……目撃証言が足りないから?」
「不正解だ。『彼女』がかかわった事件は現在までに八十六件。いずれも『彼女』自身からの発表ではなく目撃証言によってわかったものだ」
 実際には、関係のない事件が二件。関係はあるけれど発覚していない事件が他に十二件あるのだが。
「『彼女』の身元を示すようなものが、装飾品に見当たらないから?」
「それもひとつだ。もっとも、決定打にはなりかねるがね」
 きゅう、と頭を抱えて小さくなるリノ。
「ひとつヒントをあげよう。今朝の新聞でもTVでもいい、もしくは過去の地方版を参考にしても構わない。『彼女』の写真について、共通の特徴があることに気が付かないかね?」
「共通点……?」
 ばらばらと広げられる写真と切り抜きの数々。
 そのいずれもが―― <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:07:09.75 ID:gUWLvitqP<> ☆
どういう共通点があるか、っていう出題を以前してみたりw

一応読み解けるんだけど、答えは次レスで <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:07:21.24 ID:IZjxekGfO<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:09:32.18 ID:IZjxekGfO<> 顔がうつってナッシング。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:10:31.09 ID:37wijzfW0<> やっと見つけた
がんばれ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:10:49.92 ID:gUWLvitqP<> 「――遠い」
 鼎はリノの答えに満足そうにうなづいた。
「そのとおりだ、リノ部員。これまで過去何度となく『彼女』の近接撮影は試みられた――が、いずれも失敗に終わっているのだよ」
「……斉藤部長、質問が」
 と、南熊さんが挙手をした。
「何かね、南熊部員?」
「……どうして、近接撮影は成功していない?」
「極端な電波磁場障害が確認されたわけではないが、ある程度の歪みというべきそれは観測されている。そのためか、デジタルカメラや携帯電話の付属カメラは一時的に周辺で使えなくなっているらしい。
実際に、撮影に成功しているものは銀塩のフィルムしかないことからも正しい可能性は高いと見ていいだろう」
 ――だが、そういう科学に浸りきった理屈ではなく、と切って、
「オレもまだ信じきったわけではないが――あるいは『魔法』でも用いてるのかもしれんな」
 鼎はニヤリと笑った。
「では、『彼女』の写真が使えない。これによって、より多くの人物に『彼女』を見せることは難しくなった。しかし――目撃者はそれこそ百を大きく超える人数いる。それなのに『彼女』の特定が出来ないのはなぜだ? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:12:41.81 ID:gUWLvitqP<> ☆
一応、これも解ける

ただし、こっちは経験か知識で直感できるものがないと無理じゃないかなー、と <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:13:12.46 ID:IZjxekGfO<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:13:28.26 ID:37wijzfW0<> ところで、H∧Lの対抗として変身ベルトの登場よていはありますか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:14:21.14 ID:gUWLvitqP<> 「う、うーんうーん……」
「……似顔絵やモンタージュなどは、存在していない?」
「ないな。ほとんどがあやふやなままで、『彼女』をもっとも特定する材料となる『顔』がさっぱりとわからないままだ。――リノ部員、この謎は解けるかね?」
 リノが白旗を揚げた。
「無理ですよぉ〜……」
「……事件の印象が強過ぎて、『彼女』の顔を覚えることが小さなことになってしまったから?」
 ふむ、と鼎は息を吸った。
「なるほど、そういう発想もあるか……覚えておこう。お手柄だ、南熊部員」
「……では、斉藤部長の正解は?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:15:37.61 ID:gUWLvitqP<> >>173
それはないな


無秩序っぽい『魔法少女』だけど、ルールはあるんだ
で、そのルールの策定者からしてそれは作らないw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:16:51.69 ID:gUWLvitqP<> 「リノ部員。これを見たまえ」
 あっ、またアレをやる気か。
「何ですか、この写真――って!?」
 そこには、黄金のちょんまげが輝くボディービルダーが写っていた。
「え、えーと、これは何なんでしょうか……?」
「三十秒ほど眺めていてくれたまえ」
「あの、限りなく拒否したいんですが」
「却下する」
「あうぅ……」
 リノは、あまり目を合わせたくない状況と趣味がよくわからない人物をじっと見詰めた。
「さて、三十秒だ。その写真はテーブルに伏せてくれ」
「はい」
「では、この集合写真の中に、写真の彼が混ざっている。どの人物か当ててくれたまえ」
 渡されたのは、同じようにボディービルをしているのか筋肉たっぷりな男性陣。
 ただし、全員がスーツ姿。
「あ、あれっ?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:18:12.40 ID:MGM21p6s0<> つまりパクりっぽいものは無しってことだな
支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:18:46.48 ID:gUWLvitqP<>  どんな顔をしていたのか思い出せないのだろう。
 僕も、黄金のちょんまげとボディービルの印象ばかりで、スーツ姿で並ばれるとぜんぜん区別が付かなかった。
「わかりませんでした……」
「……難しいですね」
 鼎は、満足そうに胸を張った。
「わかるかね、リノ部員。ほんの何秒前まで凝視していた相手であっても、『特徴』が強烈過ぎる場合には顔の印象が打ち消されてしまうのだよ」
 そして、『彼女』は『魔法少女の扮装』という大き過ぎる特徴がある。
 服飾について答えることができた人物は多かれど、顔の特徴を仔細に覚えていた人物はいないのだ。
 ――たったひとりの例外を除いて。
「しかし、物事には例外というものがあるのだよ」
 芝居がかった動きでイスから立ち、ゆっくりと歩き始める鼎。
「南熊部員は、『記憶』というものについてどこまで知っているかね?」
「……ほとんどわかりません」
「リノ部員もかね?」
「はい……」
 ふむ、と一拍。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:19:18.54 ID:MGM21p6s0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:19:37.18 ID:IZjxekGfO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:20:41.17 ID:gUWLvitqP<> >>177
『魔法少女』がいることからわかるように、『概念』は引用される

でも、既存の作品そのものを知らないとわからないようなキャラやアイテムなんかは一切登場しません <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:20:45.08 ID:yBbinwOS0<> 良スレ発見sage <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:21:03.14 ID:gf5c2aCW0<> これから寝るのにはじまってるだと・・・ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:22:26.56 ID:IZjxekGfO<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>saga<>2009/05/07(木) 01:22:36.07 ID:Q6VP9OCa0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:22:44.50 ID:cgb4GeLRO<> 明日学校だから寝る
保守は任せた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:24:53.46 ID:gUWLvitqP<> 「脳の進化の歴史において、『記憶』というものもより複雑に物事を捉えられるよう変化してきている。たとえば、エピソード記憶に代表されるような物事の部位を記号的に捉える『記憶』は相当に新しい。
が、逆に手続き記憶に代表されるような行動のトレースを言語的ではなく捉える『記憶』はかなり古いものだ」
 相変わらず、演出大好きだなぁ。
「さて、『映像記憶』というものがある。人間の場合、幼児期から長くとも思春期ごろまでには失われるという『映像をそのままの形で記憶する力』のことだ」
 どん、と鼎は一枚の似顔絵をたたきつけた。
「――稀ではあるが、訓練によってその能力を失わない。あるいは復活させることができる人間も実在するのだよ」
 そこには、鮮明に描き出された『彼女』の顔があった。
 話の頭でインパクトを抑えてしまえばあとはもう鼎の独壇場だ。
「活動が確認されてわずか六十四日にして、実に百近い数の事件にかかわってきた『彼女』であるが、曜日も昼夜も問わずに出没していることがわかっている」
 ただし、と鼎は付け加えて、
「オレの知りうる範囲でだが、午前九時ごろから午後三時ごろまでは事件規模によらず姿を見せていない。そして、この時間帯は――白鳳学院の授業時間にぴたり符合している」
 まだ白鳳との関係性はゼロとは思わない、ということだろうか。
「……『彼女』は、大きな事件だけにかかわろうと?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:26:47.46 ID:IZjxekGfO<> 眠いが支援。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:27:32.33 ID:EVO157GtO<> 寝る前の支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:28:58.44 ID:gUWLvitqP<>  どうだろうな、と鼎は腕を組みなおした。
「確かに、規模の大きな事件にかかわろうとしている節はあるが――単純に人的被害や金銭的被害の大きさだけで選んでいるとも思えないのだよ」
「と、いうとどういうことでしょう、斉藤部長?」
 リノさんがぴしっと挙手をしてらっしゃる。
「それについては、朝霧部員がすばらしい着眼点をもってオレに天啓を与えてくれた」
 別名を『口が滑った』といいます。
「『彼女』はどうやら警察や消防や救急といった機関が十分容易に解決できるものについて、手を出さない方針を採っているらしい」
「……つまり、それは」
「でき過ぎな話ではあるが――『彼女』が現れるのは、もう誰しもが『ダメだ』とあきらめかけたそのときなのだ」
「か、かっこいい……っ!」
 あー、リノが第三者の目にもわかりやすく感動してる。
「だがそれゆえに、『彼女』の目的はさっぱりとわからないままなのだよ」
「どういうことですかー?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:30:16.39 ID:gUWLvitqP<> 「短期的……となると、困ったひとを救うこと……?」
 ふむ、と鼎は箱を開けたばかりの生チョコをつまむ。
「朝霧部員、リノ部員はなかなかいい子じゃないか。大事にしたまえよ」
 どういう意味だ。むしゃむしゃ。
「『彼女』は、かなり限定された地域でのみ活動している、ともいったはずだ。少し出向けばより大きな事件でより多くのより困った人々を救えるかもしれない――いや、確実に救えるだろうに、なぜかそれをしていない」
 むしゃむしゃ
「単純な売名行為と見るのもやはりおかしい。そうであるなら、むしろ公的機関が処理できる事件をこそマスコミの目をひきつけて処理すべきであり、またもっと大々的にキャンペーンを張るべきであろうと考えられる」
 ずずー……
「いかにも不徹底ではないかね? この世紀のヒロインは」
 お茶がおいしいなぁ。
「――まあ、そのミステリアスなところも『彼女』の魅力であるのだが」
 ぶごふっ!
「お茶を鼻から吹き出して遊ぶのは関心しないな、朝霧部員」
「ひょ、ひょういう……んんっ。どういう遊びをしてるんだ、僕はっ!?」
「ルールが知りたいとは思わないがね」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:30:43.02 ID:mANYjVpn0<> >>185
かみは ばらばらになった <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:33:04.71 ID:IZjxekGfO<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:35:52.56 ID:gUWLvitqP<>  しかし、この生チョコうまいな。どこの店のか調べておこう。
「ともかく、『彼女』の求める事件、またそれによる出動場所がまだよくわからない。そこで、オレは朝霧部員の知恵を借りようとした――というのが先週までの流れだ」
「なるほど……」
 いい迷惑です。
「朝霧部員、何かいい方法はないものかね?」
 うーん……無難なヒントくらいなら、まあ……。
「今ここで、僕が『UFOが飛んでいる』って言っても、信じられないよね?」
「うむ」
「それは別に鼎だから、というわけじゃない。UFOが現れただなんていきなりいわれても誰も信じない。魔法少女や『魔法』もその類なのは、鼎だってわかると思う」
「うむ。あと、部長と呼びたまえ、朝霧部員」
「詰まるところ、魔法少女は非常識なんだ。それこそお化けと同じ。都市伝説のような扱いしかされてこなかった。――そのため、『彼女』を追いかけるのは難しかった」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:38:17.67 ID:gUWLvitqP<>  区切る過去形の意味は、『彼女』の存在が大々的に報じられるまでと違うものになったということ。
「では、何がどう変わったのだね?」
「ひとつは、『彼女』を追う人間が大幅に増えたことがある。それは、『彼女』の活動範囲はとても限定的になることを意味している」
「なぜだね?」
「ここまでの動きから、『彼女』は必要以上の露出を嫌っているがために、このような現れ方をしているのだろうと推測できる」
 実際、嫌ってるし。
「ならば、わざわざ大勢のマスコミが注目する中にわざわざ飛び込まなければならない事件は他者の解決をできる限り望むだろうからさ」
 また、
「それと同時に、行政機関もぽっと出の新参にばかりいい格好はさせないよう奮起することも想像は容易だ。要するに――」
「事件発生率はもちろん、『彼女』によらない解決率も大幅に改善される、ということかね?」
「そのとおり」
「では、ふたつ目は何かね?」
「『彼女』の現れ方と密接な関係があるよ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:39:34.36 ID:gUWLvitqP<>  横から伸びてきたリノの手によって最後の生チョコがなくなった。
「『彼女』の行動は迅速な解決を旨としている。それも、警察や消防や救急よりも、だ。日本は、警察に連絡が入ってからどのくらいで駆けつけてきてくれるんだっけ?」
「レスポンスタイムのことかね? 全国平均で五分台だ」
 ちょこがたりない。ちょこ。ちょこちょこちょこ。
「仮に、鼎がこの辺り一体の通報をすべて受けられる立場だとして――ひとりで処理できる?」
「不可能だな」
 即答だった。
「じゃあ、警察無線をすべて傍受できるとしたら?」
 ふむ、と今度は一秒考えて、
「無理だな。それでもなお情報量が多過ぎる」
「つまり、『まともな方法』を用いているのであれば、『彼女』には支援する組織が存在するということさ」
「確かに……警察と同等の情報力を得られたとしても、それを処理するメンバーがそろってこそ活用できるものだな」
 おお、なぐまん。このなまちょこをくれるのか? ありがとう、きみはかみだ。
「実際は、それ以上だ。橋の崩落が自作自演でないのなら、あれはおそらく鉄道関係者も事故の瞬間まで気が付いていなかったよ」
 何せ、ギリギリまでろくに減速されてなかったし。
「ということは、だ。『彼女』がこれから特に気を付けなければならないのは誤報。それも、悪意ある誤報だよ」
 大きな耳を持つものは、危険をいち早く知ることができる。
 だが、その耳は弱点でもある。
「きっと、警察やマスコミには『彼女』の正体を知っている、という電話が数十件は来ているね。断言するよ」
 八百七十五件が正解だよ、という小声が聞こえた。静かにおし。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:44:12.93 ID:3CrGEzw80<> 寝る前に発見すべきではなかったスレだ・・・
支援させてもらおう <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:44:34.49 ID:gUWLvitqP<> 「三つ目はあるかね?」
「あー……いや、ないよ。僕が今思い付くことはこのくらいまで」
 ――というわけでもないんだけど、そういうことにしておく。
「わかった、オレは朝霧部員の助言を基にもう少し考えてみるとする」
「がんばれー」
 でも、がんばるなー。
 鼎はどたばたと資料棚へと突撃しに行った。
「ほえー……」
「リノさんや、何、どこかで見たようなおまぬけ顔してらっしゃるんで?」
「瑞希って、頭よかったの?」
 なぜ語尾が疑問形。
「……朝霧は、頭いいよ?」
 だから、なぜ疑問符を付けるんだ?
「そうなんだー?」
 おーい。
「……世界には、不思議がまだまだ眠っているのである」
「世界の謎と同レベルですかい」
「……いいこいいこ」
「いやその、頭なでられても」
「……ごほうび」
 わ、生チョコだ。わーい。
「……いいこ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:44:56.92 ID:gf5c2aCW0<> 寝る前に支援
あとはミミさんと保守のかた頑張ってくれ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:46:16.99 ID:IZjxekGfO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:46:45.21 ID:gUWLvitqP<>  表面に降りかけられたココアパウダーからしてこれは質が違う。
 内部の湿度を保ちつつ、表面を滑らかに。しかし、食感とは歯ごたえのみにあらず、とばかりに舌先をくすぐるこの甘み。鼻孔をとろかすこの香り。
 何だ、何が入っている? 何をもってしてこの味わいを作り出したのだ――ぐえっ!
「瑞希、チョコなら私のをあげるよっ!」
 わ、生チョコだ。わーい。ネクタイ絞まってノド痛いけどわーい。
「うまうま」
 ココアパウダーから中へと前歯が突き刺さる。
 噛みわけたその瞬間からすでに唾液に侵食され、溶ける。
 なれども食感は失われず、歯ごたえは残る。
 奥歯へと転がすその間さえ溶け続けているというのに、なんということだろうか、しっかりと噛むことの悦びをたたえてい――もごもご
「はい、瑞希。おかわりだよっ!」
 してやったりという目で南熊さんを見るリノ。その手があったか、と目を見開く南熊さん。
 なんだかよくわからない攻防であ――もごもご
「ふっふっふ……どうやら私の勝ちのようですね」
 ちっちっち、と指を振る南熊さん。
「……リノ部員は、詰めが甘い」
「なっ、それは――っ!」
 お茶。
「あー、口の中が甘くなってるとお茶がうまいなー」
 ずずず……
「ま、まだだよっ! まだ、終わっちゃいないよっ!」
「……いいえ、ここでリノ部員は終わり」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:48:27.61 ID:JpX9gPzt0<> ふぅ……
もう弾切れだ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:48:59.06 ID:gUWLvitqP<>  おせんべい。
「んー、しょっぱくて硬いものがうまいっ」
 ばりばり
「わ、私の……負けなの……?」
「……いいえ」
 手が差し伸べられた。
「……勝負が付かなかったのは、たたみかけようとしなかったリノ部員の優しさがゆえ」
「なぐまん……」
「……リノ部員」
 見詰め合い。両者ともに不適に笑い。そして、ぐっ、と硬く握手を交わした。
 美しい光景であるばりばり
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:49:43.08 ID:JpX9gPzt0<> 誤爆した <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:50:12.21 ID:gUWLvitqP<> >>202
何してんのwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:51:28.86 ID:1fYPCfVT0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:52:02.43 ID:IZjxekGfO<> PHSサンお疲れさま。

ミミさん頑張れ。

しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:52:43.71 ID:gUWLvitqP<> 「む、朝霧部員はどうしたのだね?」
 オレがふと資料から顔を離すと、アサの姿はどこにもなかった。
「朝霧さんはしばらく前に……その、部室を出ましたよ」
 ふむ、南熊部員の様子からするにアサは本当にいないようだな。
「どこに行ったかはわかるかね?」
「と……と、と……その、えっと……」
 なぜか南熊部員が赤くなる。
「あーその、瑞希は化粧室に行きましたよ」
「なるほど。よくわかった、リノ部員」
 疑問がなくなったところで、再びファイルケースを開きなおす。
「でも、不思議だね」
「何がでしょうか、リノさん?」
「いやぁ、なぐまんのしゃべり方だよー」
 ……確かにそれは気になるところだな。
「へ、変でしょうか? ちゃんとした標準語のつもりなのですが……」
 身振り手振りに表情さえも『うろたえている』という情報のみを伝えている。
「ううん、変じゃないよ。今は」
「はうっ!」
 ふむ、打ちひしがれているな。
「ううぅ……どうしてあたしはこうなんでしょうか……」
「ああ、泣かない泣かない。ほら、お茶もおせんべいもまだたくさんあるよー」
「すみませ――あちゅっ!」
 と、淹れたてを飲もうとした南熊部員がそれをこぼした。
「わわわわわっ! す、すみませんすみませんすみませんっ!」
「まあまあ、落ち着いて落ち着いて。お茶なんて拭けばそれまでだから」
「お、お手伝いしまっ!」
 ふむ、急須が倒れたか。
「すみませーんっ!」
「大丈夫だからなぐまん、動かない。動くときっと被害が増えるから……」
「は、はいっ!」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:53:20.77 ID:IZjxekGfO<> あれ違う人か。
間違えスマソ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:53:45.12 ID:cZ8bMUAN0<> 板チョコ3枚食べたら気分が悪くなった <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:54:31.65 ID:gUWLvitqP<>  果たしてこれ以上被害が拡大しうるのだろうか。
 と、いかんいかん、少々刹那的な生き方と称して実験をしてみたくなってしまった。忘れよう。
「瑞希の前だとドジを踏まないのにねぇ」
「朝霧さんの前では、失敗しないように気を張っているのです……。けれども、朝霧さんも会話のテンポが遅くて聞き取りづらいと思っているでしょうね……」
「テンポ、だけ……?」
「え、と……も、もしや、何か他に変なところがありましたでしょうかっ!?」
「あ、う、ううん。ないよ。なかったよっ!?」
 何も変なところなどないというのに、南熊部員は気の回し過ぎだな。
「そうでしょうか……。実は、緊張のあまり、後々会話を思い出せないことが多くて……」
「そ、そうなんだ」
「リノさんにも何か失礼なことを言っていないか不安で不安で……」
 リノ部員が空を仰いだ。何やら妙に透き通った視線で雲を追っているな。
「ウン、ダイジョウブ。ナグマン、フツウ」
「よかったです……」
 南熊部員はほっとしたように胸をなでおろした。
 実に美しい友情だ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 01:57:52.47 ID:IZjxekGfO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 01:58:51.18 ID:wEMLHyi+0<> 神スレ発見 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:01:14.11 ID:wEMLHyi+0<> って、ミミさんだったのか。支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:01:24.40 ID:gUWLvitqP<> 「ところで、朝霧部員が遅くはないかね?」
「いわれてみれば……瑞希、遅いですね」
「何かあったのでしょうか?」
 む、しまったな。不用意に話題として持ち出してしまったが、これは下手をするとアサの名誉を著しく傷付ける可能性がある。
 ここはひとまず、矛先の向きを変えるとしよう。
「先ほどの朝霧部員の話から、ひとつ思い付いたものがある」
 ただし、これで稼げるのはせいぜい十数分だろう。
「実現しうるかは考えていなかったことだから、諸君らの意見を聞きたい」
 アサよ、早く帰ってくるのだぞ……。
>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:02:39.20 ID:gUWLvitqP<> >>214
おや、また知ってるひとが釣れたかw


おひさっす! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:04:18.42 ID:IZjxekGfO<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:06:44.27 ID:gUWLvitqP<> 「あーあ、また逃げられたわ……」
 佐奈は空へと消えた黒い点を見ると、走るのをやめた。
 それまでも小走り程度で、佐奈自身も間に合うとは思っていなかった。
「次を待つしかないわね……」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:07:54.10 ID:E0UM8ecE0<> 規制とけたー!
支援!! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:09:51.63 ID:gUWLvitqP<>  言い訳をするようにつぶやいて、のろのろと歩く。
 午後も授業はある。あまりサボってばかりはいられないだろう。と、佐奈はそう思った。
 今までならまったく気にも留めなかった授業が、今日は愛おしくてしかたがない。
 何も考えず、ぼうっと黒板を眺めていられる時間がうれしくてしかたがない。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:10:53.64 ID:IZjxekGfO<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:12:03.21 ID:gUWLvitqP<>  佐奈本人はそれを意識してはいないし、認めるつもりもない。
 しかし、佐奈は逃避をしていた。
「……」
 これまでと変わらず、『彼女』を追う。
 だけれども、無意識に力を抜いてしまう。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:13:31.37 ID:IZjxekGfO<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:17:57.86 ID:gUWLvitqP<>  あのときに瑞希が告げた言葉は、佐奈が疑問に思ったこともない――存在したことさえ気付かないような巨大な命題を、佐奈の視界に放り込んでいた。
「ジャーナリスト……か」
 手製の腕章をむしりとり、制服のポケットへと突っ込んだ。
 自らが目指していた道は、『彼女』を追うことではなかった。と、佐奈はわかっていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:21:42.29 ID:IZjxekGfO<> しえんだぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:22:34.71 ID:gUWLvitqP<>  だが、佐奈は『彼女』を追った。
 文句を言いながらも悪態をつきながらもまっすぐに追いかけた。
 その姿勢自体は間違っていなかったし、佐奈も充実を感じられた。
 どこかで道を誤った。
 佐奈は、おっくうそうに下駄箱で校内履きに靴を換える。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:28:05.28 ID:gUWLvitqP<>  目的と手段を間違って、
 そのことに気が付いた人間は、
 その目的が、目標が、潔癖であればあるほど耐えられない。
 佐奈は自棄になっていた。
 自棄になって、一番大切に想っていた仕事を投げ、授業という理由をとてもとても喜んだ。
 他人の目からどう映るかは関係なく、佐奈はひどく『やさぐれて』いた……。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:29:34.20 ID:IZjxekGfO<> シェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:30:03.04 ID:gUWLvitqP<> >>227
区切り間違ったー


もちょっと増える <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:31:43.78 ID:gUWLvitqP<>  目的と手段を間違って、
 そのことに気が付いた人間は、
 その目的が、目標が、潔癖であればあるほど耐えられない。
 佐奈は自棄になっていた。
 自棄になって、一番大切に想っていた仕事を投げ、授業という理由をとてもとても喜んだ。
 他人の目からどう映るかは関係なく、佐奈はひどく『やさぐれて』いた。
「でも……それでも、あんたは間違っている……」
 独り言は風に消え、佐奈は教室へと階段を登り始めた……。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:35:16.09 ID:IZjxekGfO<> ミミさん頑張れー。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 02:37:46.25 ID:Gvhv1KptO<> さるさん食らった30分待ち <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:41:13.71 ID:IZjxekGfO<> 次からもうちょっとしえんすぴーどあげますね。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:49:24.07 ID:IZjxekGfO<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 02:53:00.81 ID:IZjxekGfO<> 眠気の限界なので誰か保守お願いします。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:00:22.10 ID:gUWLvitqP<> 「おや、朝霧部員。ちょうどいいタイミングで戻ってきたな」
 と、鼎は鷹揚に僕を迎えた。
「ちょうどいい、って……何かあったのか?」
「つい先ほど、『彼女』による事件解決の報が入ってきた」
 ……やたらと早いな。
「婦女暴行ならびに強姦未遂。ついでに強盗未遂も入れておいて構わないだろう。ともかく、そういうチンピラ集団にとある女性が襲われた。
莫迦どもの人数は合計で六。捕まったボスを助け出すためなどと叫んでいるらしいが、論理思考ができているかは不明だ」
「そりゃまたなんというか……」
「ひどい連中だよっ!」
 リノが憤慨していた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:02:06.83 ID:gUWLvitqP<> 「しかし、この警官だらけの態勢の中、よくまあそんな阿呆なことをしでかしたもんだね」
「未確認情報だが――連中はハッパとコークで遊んでいたらしい。つまり、そういうことではないかね?」
 大麻にコカインねぇ。
「……斉藤部長、質問」
「む、何かね南熊部員?」
「……厳戒態勢がしかれているのなら、『彼女』は事件現場からそう遠くまで移動できないのでは?」
 通報から間もないのであれば、急いで現場周辺を探せば見つかるかもしれない、ということだろう。そして、僕たちには『彼女』の正確な似顔絵がある。警察やマスコミに見つけられずとも僕たちであれば――と考えたか。
 だが、
「いいや、『彼女』はすでに現場を脱している。追っても無駄であろう」
「……?」
 南熊さんはわからない、といった風に首をかしげた。
「何、難しい推理の類ではない。似顔絵を描けたことからもわかる通り、オレは一度『彼女』を見ているというだけのことだ」
 アレはもう言い訳の仕様がないくらいの大失態だった……。
「『彼女』は空を飛ぶのだよ。ものすごい速度でね」
「……それはまた」
 ふむ、とあごに手を当てる鼎。
「南熊部員は、魔法少女はまやかしだと思うかね? 『魔法』はすべてトリックにすぎないと考えているかね?」
「……ありていにいえば」
 そのとおり、と南熊さんは首肯した。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:03:59.19 ID:gUWLvitqP<> 「確かに、『彼女』が『魔法』を使えると仮定するならば、それほど都合のいい力ではないようだ」
 少なくとも、物語に見るほど万能な超常現象ではないな、と切った。
「……なぜ?」
「単純な話だ。『魔法』に手段を飛び越えて『目的』を達成する力があるならば、すでに結果が出ているということ」
 と、説明するも南熊さんはさらにわからなくなった、と表情を渋く……したんだと思う。
「『彼女』の目的を仮に『困っているひとをどうにかしたい』だとする。このとき、『彼女』が万能の力を持っていたならば、どこか密室ででも『魔法』をごにょごにょと唱えるだけでいい。
それだけで『困っているひと』の悩みはすべて解決される。そう、『困っているひと』の顔を見る必要さえないのだよ」
 だが、『彼女』はそれをしていない。
「要するに、『彼女』は現場に出向き相手と顔を突き合わせて杖を振るって――ようやく、『魔法』が使える程度ということ。決して万能無敵な力の類ではありえないということだ」
「……なぐまん、理解した」
「まあ、オレはどちらでも構わんのだがね。『魔法』がホンモノであろうとニセモノであろうと」
「えっ?」
 と、リノが声を上げた。
「なら、どうして『彼女』を追っているの? ただの奇術師かもしれない――まっとうに考えるならばその方がよほど当たり前な『彼女』を」
 ふっ、と鼎は小さく笑った。
「オレは『彼女』に助けられた。だから、もう一度会って礼を――話をしたいのだよ」
「……」
 何を考えて追っているのかと思ったら――
「鼎」
「何かね、朝霧部員?」
「僕も協力するよ。だから、きっと会える」
 くくっ、と鼎は大きく笑った。
「期待していいかね、朝霧部員?」
「私も手伝うよっ!」
「……微力ながら」
 リノと南熊さんも手を挙げた。
「よろしい! ならば総員、『彼女』の出没データの洗い直しにかかれっ!」
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:08:40.76 ID:gUWLvitqP<>  西日が空を真っ赤に染めていた。
「やー、楽しかったです♪」
「そりゃよかったね」
 ……よかったのかな? まあいいや。
「皆さんいいひとばかりでとてもすごしやすかったですよー」
「普通だと思うけどね」
 帰り道、すでに鼎や南熊さんとは別れた後。平坦な道をリノとまっすぐに歩いている。
「そう思えるのは、きっと瑞希もいいひとだからですよっ♪」
「どうもあんがとさん」
 僕はリノがいうような善人の類じゃあないけどね。
「でも、瑞希。『彼女』が見つかるあてでもあるんですか?」
「……どうしてそう思う?」
「わざわざファイルを借り出してますから」
「まあ、ね。ひとつ気になることがあったのさ」
 嘘ですが。
「どんな?」
「『彼女』の活動場所にもパターン性があるように思えてね」
 というか、でっちあげます。
 こう「三の付く日はいつも海沿いに現れるからそこで見張ろう」とか「午後五時半には駅近くで目撃されている」とか、そういう偶然のパターンを読み取って、さも必然であるかのようにいおうかと。
「じゃあ、私も会えるかもしれないねっ? わあ、寝られなくなりそう♪」
「ヒーローショーを楽しみにする子供ですかい」
「子供じゃありませーん!」
 いやいや、どう見てもそれでした。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:14:20.52 ID:gUWLvitqP<> 「あ、そうだ。瑞希、買い物に行きますよー」
「えー」
 疲れたから帰って寝たいんですが。
「ダメです。そろそろタイムサービスが始まっちゃいます!」
 所帯じみたなぁ、魔王様。
「はいはい、わかりましたよ――ん?」
 ハルが動いたような気がした。
「……ハル、どうかしたのか?」
 リノにわからないよう、カバンを持ち帰るふりをして訊ねた。
「なんでもないよ、ミズキ」
「……この問答は、ついおとといもしなかったか?」
「あはは、ハルちゃんちょっと居眠りしちゃっただけだよ。うん」
 ……。
「リノ、悪い。急用ができた」
「えっ?」
「ごめん!」
「ちょ、ちょっと、瑞希。どこ行くのー!?」
 僕はリノを置いて走り出した。

 公園。
 見晴らしがよく、寒い、あの大森林公園。
 ひとけはなく、誰かが近付けばすぐにわかる、そんな場所。
 リノを置き去りにしたそこから走って三分と離れていないが、時間なんてかけてられない。
「あーあ、ミズキ、魔王様置いてけぼりだねぇ。かわいそうに――」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:16:27.93 ID:gUWLvitqP<> 「ハル、何かあったんだろ?」
「……ないよ」
 言葉遊びには付き合っていられない。
 ハルは嘘をついている。それは何か。
「その言葉を丸々鵜呑みにできると思う?」
「……『契約』に反するようなことはしていないねぇ」
「ハルっ!」
 カバンに突っ込んでいた左手を引き抜く。
 手には、握られた一本の短い棒があった。
 ハルという名の、『魔法』の杖がそこに。
「何を思い、何を隠そうとしたんだ?」
「……ミズキは、ハルちゃんが信用できない?」
 そんなことはない。
「いいや、信用してる」
「じゃあ、ハルちゃんが問題ないよ、といっているんだからそれも信用してよ」
「それは――できない」
 なぜなら、
「ハルが何かを隠していると気が付くくらい、ものすごく信頼しているからだ」
「……どう違うのかなぁ?」
「ハルが制約を設けたのは、たぶん僕のためだったろうから」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:19:27.48 ID:gUWLvitqP<>  制約。
 美浜区周辺限定魔法少女、それは――その外では一切の『魔法』が使えない魔法使い。
 変身は一日に二度まで、使える『魔法』の種類は百を越えるうちのわずか十七種。
 これらは、ハルとの『契約』の後に加えられた制約に起因するルール。
「ハル、話してくれ。何かあるんだろう?」
「……知らないねぇ」
「……どうしても言いたくないのか?」
「……何のことかわからないねぇ」
 ごめん。
 本当に、ごめん。
「――命令だ、ハル。一時的に嘘をつく権利を剥奪した上で訊ねる、何があった? 答えろ」
 かちり、と手かせのはまるような音が聞こえた。
「ミズキ……」
 ハルが悲しそうな声を上げた。
 聞きたくない。聞きたくない。聞きたくない。
「早く!」
 だから、僕は声を荒げた。
「区外ギリギリ、およそ百二十メートルほどの位置でダンプカーと乗用車の衝突事故が発生。幸い、通行人を巻き込むことはなかったものの――乗用車側の運転手が車内に閉じ込められたまま多量の出血をしている。
救急車が到着したとしても、ダンプカーを引き離すための大型の道具が必要となるだろうと推測される」
 人死にがかかわる事故だ。
「でも、ミズキが手を出さずとも解決する可能性はあるよ!」
「……行くぞ、ハル」
「ダメだよ、ミズキ。ハルちゃんは区外で『魔法』を使用させない」
「ハル、僕は命令したくない。変身だ、行くぞ」
「ミズキっ!」
「――命令だ、ハル。僕を変身させろ」
 かちり、と足かせのはまるような音が聞こえた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:21:43.87 ID:gUWLvitqP<> 「第一『魔法』術式――解放」
 ハルを振るう。
 ばしゅう、と蒸気の噴出したように。
 辺りが真っ白に染まる。
 瞬間――ハルは三十センチもなかった姿から、一メートルを優に超える杖に変じる。
 僕の姿も、服から髪色から身長体重、果ては性別まで――丸ごと切り替わる。
 がりがりと削られるような不快感。
 ごりごりと噛み潰されるような悦楽。
 ざらざらになった砂のような自意識が。
 ばらばらになった部位を再構成させられ。
 ひどい――不協和音を奏でながら、変わる。
「ごほっ……」
「ミズキっ!?」
 体が、というか、内臓が痛い。
 胃とか腸とかそういう慣れたものだけじゃなく、肺とか心臓とか、もっとわからない――肝臓とか膵臓だろうか――まで、しみるように痛む。
「大丈夫」
「ミズキ……」
「別に、日に三回くらい変身しても平気だよ。ハル」
 まだ、血反吐すら吐いていない。
 僕は、平気だ。
「やめようよ、ミズキ! まだ、風邪だって治ってないんだよ!?」
 人死にがかかってる場面で、風邪なんて関係ないだろ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:23:20.73 ID:gUWLvitqP<> 「違うよ。違うよミズキ。ミズキはハルちゃんを手放せなかった。朝、あれほどせきこんでいたじゃない。学校について、どの瞬間だってカバンの中にいるハルちゃんを握っていたじゃない。
――そうしないと倒れてしまいそうなくらい体調が悪かったから!」
 治癒『魔法』があればよかったんだけどな。
「ミズキ!」
「ハル、命令だ。――第三十七『魔法』術式――解放」
 ああ、頭痛がひどい。
 空だ。
 飛んでいる。
 空気が熱い。
 目的地はまだか。
 ああ、頭痛がひどい。
 ああ、ずつうがひどい。
「……ズキ! ミズキ!」
 はるがさけんでいる。
 なにをしようとしていたんだっけ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:24:33.75 ID:gUWLvitqP<> 「第十八『魔法』術式――解放」
 すさまじいあつりょく。
 げぇ、といえきをはいた。
 こえがうるさい。うるさい。
 まわりに、ひとがいる。
 うるさい。うるさい。
 くるまが、あった。
「第五『魔法』術式――解放」
 がつん、とおとがした。
 なにかがはじけとんだ。
 なにがあったんだろう。
 ちがう。きっとちがう。
 ――僕は何をしたんだ。
「第五十一『魔法』術式――解放」
 ――僕は何ができたんだろう。
 ――僕は何をすべきだったんだろう。
「第三十七『魔法』術式――解放」
 ――僕は、何だ?
 そらが、くらい。
 ――莫迦じゃないのか?
 ちじょうが、くらい。
 ――ちくしょう。
 せかいじゅうが、くらい。
「第十八『魔法』術式――」

 なにも、みえない。

>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:26:51.34 ID:Gvhv1KptO<> さるさん食らった

ではまた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:45:23.53 ID:fSe2YpNoO<> 待て、俺も寝る <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 03:47:58.42 ID:Bmqh1kFn0<> (゚д゚) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 04:12:08.53 ID:0P/tef+cO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 05:24:21.53 ID:Bmqh1kFn0<> (´д`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 05:58:50.34 ID:Bmqh1kFn0<> あげ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 06:38:47.81 ID:6KnCfP2IO<> おはよう
支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 06:42:47.50 ID:/rP+6blR0<> おはいお保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 07:29:12.03 ID:0P/tef+cO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 08:11:14.64 ID:bXxnSLK3O<> ま <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 08:13:08.37 ID:cgb4GeLRO<> ほっしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 08:20:34.49 ID:h9Owa1+T0<> おはようほす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 08:38:13.56 ID:6KnCfP2IO<> GW終わったし保守人員減るだろうなぁ
落ちなきゃいいけど… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 09:07:33.24 ID:IZjxekGfO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 09:49:22.88 ID:cgb4GeLRO<> ★ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 09:52:28.06 ID:gUWLvitqP<> 描写不足とかいいところがないとかいうなー

くうぅうう実力が足りないぃ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:00:36.79 ID:gUWLvitqP<> さて、昼動けない可能性が高いので、今のうちにべしべし投下しようかと思ったのだが、そもそも誰かいるのだろうか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:01:19.09 ID:EVO157GtO<> 見てますよ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:02:03.25 ID:gUWLvitqP<> はやっ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:03:33.51 ID:h9Owa1+T0<> いるよ〜 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:03:38.02 ID:gUWLvitqP<> 「ミズキ! ミズキ! 返事をして、ミズキ!」
 ダメだ、ミズキは完全に意識を失っている。
 この格好のままじゃいけない。
 魔法少女の姿のままであれば、それだけでミズキは消耗する。
 普段であったなら――普段であったとしても、すさまじい消耗。
 なのに、ミズキはその変身を日に三度も行っている。何分もそうしている。
 ミズキにわずかでも『魔力』があったなら、こんなことにはならなかったのに。
 ――いや、そんなことはどうだっていい。
 今、ミズキが変身を解除しないと――
「ミズキ! 起きて! 『魔法』を使って! 変身を解除しないと――死んじゃうよぉ!」
「その話は、本当!?」
 高い、声がした。
>>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:06:43.51 ID:6KnCfP2IO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:06:47.57 ID:gUWLvitqP<>  男は注意深く観察していた。
 理由に意味を見出さないその男は、魔法少女という珍妙なものに対しても大勢多数の一般人と同じように査定を行った。
 その結果として、魔法少女が『魔法』を用いている可能性が高いと考えた。
 機界において、『魔法』を使うことができる存在はほとんどいない。
 それは種族としてのホモ・サピエンスが『魔力』をあまり持たないことに起因すると考えられている。物理量として測定することが難しい『魔力』ではあるが、一説には三桁以上の差があるといわれている。
 つまり、『魔法使い』は男の追う人間であるということ――そのはずだった。
 だが、違った。
 魔法少女は男の見付けるべき人物ではなかった。
 かなり特殊な魔法具――『神代の魔術』のものと思われる杖を振るっていたが、そんなものについての命令は受けていなかった。
 ゆえに、男は苦悩した。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:08:18.92 ID:gUWLvitqP<>  時間も場所も間違ってはいない。
 多少遅れて己が現れたことはわかっていたが、それでもせいぜいが一ヶ月以内。
 探索範囲を広げここを離れるべきか、それともこの場にとどまり魔法少女をエサに追う人物と接触することを期待するか。
 男は結論を出した。
 息を潜め、魔法少女を泳がせて観察をする、と。

 7.九月二十九日、火曜日

 目を開けると、見覚えのない白の天井があった。
 ついでに、何かが腕にぶっささっていたらしく、ぷらぷら揺れた。
 そんでもって、僕が寝転んでいるふとんの上で寝こけてるリノがいた。
「ミズキ、起きたの……?」
 わ、莫迦。しゃべるな――
「――っ!?」
 声が、出ない? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:09:32.02 ID:gUWLvitqP<> 「あ、ミズキはそのままでいいから、動かないで。ハルちゃんはナースコールでお医者さんを呼ぶよ」
 待って、と体を起こそうとした――ら、ろくに力が入らなかった。
 ハルは器用に動いて、ボタンを押した。
 何が何やらわからない。
 なんとか動く、首を回して状況を確認。
 ベッドに点滴に病気自慢のお年寄り。
 なるほど、ここは病院か。
 ということは、僕はここに担ぎこまれたわけで。はて、何をしていたんだっけか――
「けほっ」
 ……思い出した。
「ミズキ……?」
 ごめん。
 僕は目で謝った。
「……うん」
 気にしないでいいよ、とは返せないけれど謝意は受け取るということだろう、ハルはうなづいた。……ホント、器用だなぁ。
「ミズキがどこまで状況を覚えてるかわからないから、簡単に説明するよ?」
 頼む。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:10:44.95 ID:gUWLvitqP<> 「現場に着いたミズキは、筋力強化をかけて事故車両を無理やり引き剥がした。そうしてから現場から離れ、もとの公園に戻った――んだけれど、ミズキは変身を解かずそのまま倒れちゃったの」
 ……ちょっと待った。今、僕もとの姿だぞ?
「ミズキが意識してか意識せずかは知らないよ? でも、同じ場所に戻ったおかげで、この魔王様がハルちゃんを振るってくれた。だから、助かったんだねぇ」
 えーと……もしかして……。
「うん、全部バレた」
 ほんぎゃあああああ。
「でも、彼女が来なかったらミズキはたぶん……まずかった」
 うぁー。
「『魔法』を使うに足りるだけの『魔力』の持ち主か、ハルちゃんと『契約』をしていないと、『神代の魔術』はどうやっても使えない」
 そりゃ、わかってるけどね?
「しかたないよ、ミズキの命には代えられないもん」
 はぁ……さぞや、リノは幻滅しだろうなぁ。
「え? そんなことないよ?」
 ん?
「というか、むしろ――あ、おはようリノさん」
 げっ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:14:13.92 ID:gUWLvitqP<>  リノは半分寝ている目でもそもそと起き上がった。
「おはよー……」
 ごくり、と生唾を嚥下した。
 果たしてどんな言葉が飛び出すのか。
 叱責か? 嘲笑か? 侮蔑か?
 どれもありえるし、どれも聞きたいとは思えない。
 いったいどれが来る……?
「んにー……」
 リノは軽くノビをして――
「くぅ……」
 寝るなぁあああああ。
 ああ、ツッコめないってこんなにストレスたまることなんだ。芸人さん万歳。
「まあ、しかたないよ。面会時間はもちろん、それ以外もずっと起きてたみたいだしねぇ」
 ……そう、なのか?
「ちゃんとお礼をいいなよ、ミズキ。じゃ、お医者さんが来るからまた後で」
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:16:06.03 ID:gUWLvitqP<>  診断が終わるころにはおおよそ体も動くようになっていた。
 なので、医師からはもう一日くらい入院していくことを勧められたが、強引に退院した。
 ええ、先立つものがさっぱりありませんので。
「えーと、ご心配おかけしました」
「本当だよっ! 私たちがどれだけ心配したと思ってるの!?」
 つーん、とリノは怒ってみせた。
 半日以上意識がなかったようで、家に着いたときにはもう土曜日は半ばをすぎていた。
「ミズキはもっと反省してといいと思うねぇ」
 ハルも敵のようだ。
「ところで、ハルさんや。今日は……何も問題は起きてないのか?」
「みーずーきーさーん♪」
「はっ、魔王様が地獄耳!」
 魔界と地獄は関係ないけれどさ。
「今日は、『寝て曜日』です! ベッドから一歩でも出たら許しませんからねっ!」
「い、いやでもほら、何か大事故とか大事件とか起きたら魔法少女の力が必要になるかもしれないし――」
「しゃらああああっぷ、です!」
 わーん、魔王様が問答無用だー。
「今日は幸い、大きな事故も事件も起きてないねぇ。これは本当だよ?」
 うーん……。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:17:29.50 ID:gUWLvitqP<> 「ミズキ、昨日は事故現場に飛んでいって大活躍したよねぇ? あの姿はとっても多くのひとに見られてて、近接――とまではいかないけれど、近くの民家からハンディカメラで撮影した動画が残ってたの」
 うぇっ!?
「おかげで魔法少女という存在について大幅に信憑性が高まって、ひとがごったかえして大混乱。副産物として事件らしい事件を起こせない状態になったことが影響しているみたい」
「そういう解決法はいやだなぁ……」
「ちなみに、町おこしもするみたいだねぇ。『美浜区魔法少女町』とか『魔法少女ミハマン』とかそういう話もチラホラ」
 ミハマンはいやぁああああ。
「……なんとなく、便乗商売が非難される理由がわかった気がするよ」
 名乗り上げでミハマンはなぁ……。
 ほっとくと広告枠が生まれそう。背中に田中クリーニング店とか山本家具店とか付けられる。
「ミズキも、勝手な名称が付くのがいやなら名乗っちゃえばいいのにねぇ」
「僕が自分で決めた『魔法少女の名前』を高らかに叫ぶのはさすがに……抵抗があるというか抵抗しか残らないというか……」
 自爆テロのできるレジスタンスも真っ青なくらいの抵抗度です。
「では、『くるみん』で行きましょー♪」
 ……。
「え?」
 あの、リノさんいきなり何を? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:19:06.49 ID:Gvhv1KptO<> さるさんはええぇ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 10:22:40.85 ID:IZjxekGfO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:31:19.63 ID:h9Owa1+T0<> し <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 10:34:06.60 ID:mBjsmyzR0<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:43:33.10 ID:6KnCfP2IO<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 10:55:01.34 ID:EVO157GtO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:00:33.63 ID:gUWLvitqP<> 「だから、魔法少女の名前です。『魔法少女マジカル☆くるみん』で決定っ♪」
「なぜにどうしてほわい!?」
「瑞希じゃなくて、私が決めた名前なら抵抗はないですよね?」
 そうとったか。
「いやそのやっぱり名乗りを上げるということ自体が魔法少女としての自分をいったん認めることになるわけでして詰まるところそれによってもたらされる
本性的な恥ずかしさを内包しうる名前にならざるを得ないのが魔法少女の名乗りではないかと思――」
「決定ですよー♪」
 ……あの、拒否権は?
「心配をかけさせるひとにはありませんっ!」
「ひ、卑怯な!」
「卑怯上等です! ふふふ……私の命名した魔法少女が世界の平和を守るために……ふふふふふ……」
 り、リノさん、その笑い方は怖いんですが。
「――でも、ほんっとうに心配したんですよ?」
 素に戻って、リノは悲しげな目をした。
「……悪かった」
「それじゃあさっきと変わってません。『私たちに心配をかけたこと』について謝ってもらってもダメなんです。『瑞希が自分の体を省みなかったこと』について反省してもらわないと」
「……すまない」
 でも、それをやめることはできない。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:01:33.90 ID:gUWLvitqP<> ☆
さるさん食らったらそのタイミングで行ってきますー


ああ、眠いw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:02:49.65 ID:gUWLvitqP<> 「どうして……ですか?」
 ……。
「機界には――特にこの国には優れた警察機構があって、たいていの事件は時間さえかければ解決されるんですよ?」
「ああ」
「瑞希が用いているのは、『神代の魔術』です。わかっていますか? 一国の軍隊を相手に正面から戦える――『武装』なんですよ?」
「ああ」
「この地域は平和じゃあないですか。十分に。敵なんていないじゃあないですか。ほとんど。ヒーローなんて――必要ないじゃないですか」
「ああ」
 わかってる。
 全部、わかってる。
「おかしいですよ、瑞希は……体も精神もすり減らすにいいだけすり減らして、名乗りさえ上げない。金銭を受け取らないどころか、名誉さえ受け取らない。……何がしたいんですか?」
 泣くなよ。
「泣いてませんっ!」
 よしよし、とリノの頭をなでてやる。
 まあ、ベッドの上からじゃあ格好も付かないけどさ。
「ハルちゃんもね、それは疑問だった。どうして、ミズキはそんなになってまで他人を救おうとするのか、が」
 ……。
「大した理由じゃない。僕の手がまだハルを握り締められるから。それだけだよ」
「そんなの理由でもなんでもないじゃないですかっ!」
 じゃあ、言い換えよう。
「目の前に、飢えて死にそうなひとがいた。そのときに、リノはパンを持っていた。――どうする?」
「……パンを差しあげます」
「でもハルちゃんは、自分が飢え死にしそうならあげない。ぱくぱく食べちゃうねぇ」
 リノは悔しそうに、ハルは補足して答えを述べた。
「僕は死んでいない。だから――もう少しはパンを分け与えることができると思うよ」
 しん、と静まった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:04:09.67 ID:gUWLvitqP<> 「ミズキ」
「ん、何?」
「ハルちゃんは、『契約』の更新をやめるよ。――来週の日曜日、そのままハルちゃんは魔界に帰る」
 ハルは淡々とつぶやいた。
「……どうしても、か?」
 ミズキのせいじゃないよ、と。
「元々、機界の高校までの学習要領を叩き込むことができればいいつもりだったからねぇ。これでも予定以上長く居残ってたんだよぉ」
「……どういうことなの?」
 リノが口を挟んだ。
「ハルは、機界の勉強をしに――」
「ありていにいえば、スパイだよ。機界の科学の一端を盗みに来た、スパイ」
 機界とは、『機械』の世界。
 魔界とは、『魔法』の世界。
 物理法則を同じくするそのふたつは、科学技術や経済社会の構造に大きな差がある。
 確かに、『魔法』を利用することができるのは、実質的に魔界のみだ。
 しかし、ほとんど『魔法』を科学できていない。
 それは、『魔法』というものを体系だった区別をし、分析をし、応用をすることができていないということ。
 すなわち、魔界の『魔法科学』と『機械科学』の合算が、機界の『機械科学』に大きく劣るということなのだ。
 具体的には、『蒸気機関』の構築で手間取っている段階。機界と比べ、三百年は科学が遅れている。
「――だから、ニュートン力学や議会政治の基礎レベルの知識でも、かなり重宝するねぇ」
 ま、それ以外にも図書館やインターネットは利用しているけれどね、とハル。
「瑞希は……ハルさんにしていることがどういうことか、わかっているんですか?」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:08:14.08 ID:gUWLvitqP<> 「技術供与かな」
「冗談はやめてくださいっ!」
 はぁ、と僕はため息をついた。
「特定の国家が高い科学技術を得た先にあるものは――戦争だよ!?」
「……話が飛びすぎじゃあないかな?」
「ええ、飛んでますよ。きっと十年二十年、ことによれば五十年百年の後の話です。でも――ありえる話」
 冷戦の時代から、薩長が同盟を結んだ時代から、それよりもさらに古い時代から、大国が小国に対し兵器の供与を行うことはたびたびあった。
 代理戦争。
 それまで銃器のひとつさえまともに作れなかった貧困国が、他者を蹂躙する力を得たとき。
 その力の矛先は、大国の指示のもと、敵対するものへと向いた。
 何年と続く紛争。
 何十年と続くテロ。
 これらは今もなお続く悪夢のような、現実である。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:08:23.77 ID:EVO157GtO<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:09:19.14 ID:gUWLvitqP<>  ――ニトログリセリンという物質が存在する。
 これは、水素、窒素、炭素、酸素のたった四つのありふれた元素から作られるもので、爆発性を特徴に持つ。
 このニトログリセリンを加工したものが、いわゆるダイナマイトである。
 本来の用途はともかくとして、戦争でおびただしい数の人命を奪った兵器でもある。
 そして、ニトログリセリンの化学式や合成法は、高校の教科書やインターネットを検索すれば数分とかからずにわかってしまうことなのだ。
「……どこが力を得てもいけないんです。世界も国家もまだまだ未熟すぎるんです。そんな技術は持ち込んじゃいけないんですよ! わかってるんですかっ!?」
「でも――その知識で救われる命があるかもしれない」
 アルフレッド・ノーベル。
 ノーベル賞の提唱者にして、その賞金を管理するノーベル財団を自身の遺産によって作り上げた人物。
 そして、ダイナマイトの発明者。
 ――ダイナマイトは、当時大変危険だったトンネル工事を大幅に安全なものにした。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:09:58.90 ID:h9Owa1+T0<> しえん
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:10:37.02 ID:gUWLvitqP<> 「……前も言ったけど、ミズキは優し過ぎる。個人の見方が甘い、という意味だったけれど――それ以上にミズキは国家の見方が甘いよ。甘過ぎるよ」
 ハル……。
「ハルちゃんはね、正直なところ最初に『契約』をしたときは『うまく言いくるめた』と思ったよ? 正義感にかぶれた『お子様』を上手に誘導したと思ってたよ?」
 でも、
「おかしいと気付いたのはその日のうちだったよ。ねぇ、あの日、何回変身したか覚えてる?」
 確か、八回。
「そのまま、ミズキはぶっ倒れたよねぇ?」
「それで――ハルが『制限を設ける代わりに、もっと強い力を使えるようにする』と提案したんだったな」
「そう、せっかくの『契約者』に死なれたら、ハルちゃんは任務を遂行できなくなっちゃうと思ったんだねぇ。――だけど、ものすごく変な感触が残った」
 だってさ、とハルは声を高くする。
「ただ正義感にかぶれただけのお子様が、本当に死に掛けてまで他人を守ろうとするとは思えなかったんだもの」
 そして、
「実際に、その違和感は大きくなっていった。ミズキは、ハルちゃんが想定していたよりもずっとずっと頭がよかった。世界を知っていた。社会をわかっていた。国を理解していた。――ハルちゃんの目論見がどこまでバレていないのか不安になるくらい、に」
 だからさ、
「ミズキは絶対に矛盾している。そのやり方で救える数人と吊り合わない行動をしていることは気付いているはず。ねぇ、ミズキ――」

 ――どうして、そんなにひとを救いたいの?
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:11:51.32 ID:gUWLvitqP<> 「……」
 ふたりが、僕を見ている。
 このふたりは、とても対称的だ。
 魔王を名乗るヒト。スパイを名乗るヒト。
 地位と名誉の頂点のような存在と、ときとしていることさえ認められない存在。
 どこの誰かもわからない怪しげな人間と、確か過ぎ他国からの目を逃れるのに苦労する物。
 魔法少女という『正義』を愛するものと、国家という『実利』を崇拝するもの。
 明かすべき身元を明かさないひと。明かすべきでない身元を明かしたひと。
 たぶん、自分でもわかっていないのだろう。
 だが、ふたりは――期待している。
 理屈を吹き飛ばすような何かを。
 子供のように駄々をこねて。
 むずかり泣き喚いて。
 応えろという。
 期待に。
「誰かの手に、その力があったなら――気にしないよ」
 ふたりが期待しているのは、本当にわかりやすい、神のごとき――『正義の味方』の偶像。
 何も考えずに盲信できる、絶対的な理屈。絶対的な『ヒト』としての味方。上位種。崇拝すべきモノ。何と言い換えてもいい、つまりは――キリスト教の十字架のごとき、象徴。
「ただ、他人を救う力が僕の手元にやってきた。だから――『しかたなく正義の味方の真似事をやっているのさ』」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 11:13:07.81 ID:gUWLvitqP<>  ――僕は、救世主なんかじゃない。
「おかしいよ! そんな理屈なんかで他人を救うはずがないよっ!」
 ――違うといっている。
「そうだよ、ミズキ。その程度の想いの人間があんなことはできない!」
 ――押し付けるな。

 ボクニ、リソウヲ――オシツケルナ。

 イテホシイトキ、カミガアラワレナカッタカ?
 ソンナコト、ボクニハカンケイナイ。
 ボクダッテ、ソウダ。

 ――神は現れない。

 心が痛もうと。
 体が痛もうと。
 苦痛を叫ぼうと。
 悲痛に嘆こうと。
 彼は彼女は彼らかもしれないその――いけ好かない上位者は、現れない。
 世界に数千数万数十万数百万数千万数億数十億と散らばる悲劇。
 これまでもこれからも増え続けるだけで減りもしない惨劇。
 いるならば、その上位種は知っている。識っている。
 それらすべてを知覚する力を持ちながら。
 どうでもいいと、見殺しにしている。
 どうでもいいのだ。
 やつらは死ねといっているのだ。
 僕らなどどうでもいい。
 彼女なんて――どうでもいいと思われたのだ。
 神なんて―― <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:14:17.52 ID:gUWLvitqP<>
 ――救ってはくれない!

 だから、力を持ったならば救いたいと願った。
 ボクニ、ちからを、ヨコセ。
 わかりやすい暴力を。
 わかりやすい権力を。
 姿を見るだけで声を聞くだけで、オモシロクナイ何物をも消し飛ばせる――絶対的な象徴を。
 それは――
 それほどの大事を――

 ――カミナンカニ、任せられる、ワケガナイ。

「……昔、救いたい友達がいたんだ」
 僕よりも、何倍も優しい。
 いいや、僕なんかじゃ比べるのもおこがましいくらい優しい、本当に優しい子が。
「何が違ったってわけじゃあない。頭の出来だって平凡だったし、運動ができたわけでもない。おもしろいことが言えもしなかったし、格好いい振る舞いも見られなかった」
 ――ただ、ほんの少しだけ、僕らよりも優しかっただけの女の子。
「その子が傷付いたとき、僕はそばにいた。何かあればその都度励ました。その子が変わらずに『その子』のままでいられるように」
 僕に彼女はまぶしすぎた。
 僕らと何も変わらないはずなのに、まったく別次元の生き物のようにまっさらだった。
 だから、彼女は変わるべきではないと思った。
 彼女と世間のどちらかが間違っているならば、絶対に世間が間違っていると確信できた。
 その想いは今でも変わらないし、たぶん変えられない。
「僕はその子を助けていたつもりだった。でも、実際には、単なる自己満足の範囲内だった。きっと、僕は彼女の負担の一部でしかなかったんだ」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:16:56.19 ID:Gvhv1KptO<> 行ってきまーす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:18:35.45 ID:h9Owa1+T0<> いてら〜w <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 11:46:23.80 ID:6KnCfP2IO<> 乙
いてらー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 12:04:44.54 ID:vfHOhHt3P<> てらー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 12:15:55.95 ID:v9WHrC/nO<> らー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 12:21:54.79 ID:EVO157GtO<> ー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 12:38:01.94 ID:Qo9QKMV60<> らー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 12:54:04.19 ID:gf5c2aCW0<> らー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 13:06:15.44 ID:EVO157GtO<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 13:17:00.55 ID:2jEDYhzV0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 13:25:36.00 ID:v9WHrC/nO<> ほ? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 14:01:38.84 ID:mBjsmyzR0<> ほしゅー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 14:10:12.45 ID:EVO157GtO<> ほー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 14:34:05.09 ID:vfHOhHt3P<> せー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 14:52:31.02 ID:yOo1eIegO<> ほしゅ〜 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 15:09:56.01 ID:mBjsmyzR0<> ほなー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 15:16:18.45 ID:vfHOhHt3P<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 15:42:55.00 ID:mBjsmyzR0<> ほにー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 15:47:38.79 ID:vfHOhHt3P<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 16:06:16.70 ID:2qlx+4Z/O<> る <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 16:10:16.36 ID:BxgzwlnZP<> す <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 16:24:43.69 ID:c/AO0dLqO<> た <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 16:40:16.00 ID:BxgzwlnZP<> い <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 16:56:52.75 ID:2qlx+4Z/O<> ん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:02:40.79 ID:BxgzwlnZP<> な <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:07:17.29 ID:VJFUJNBR0<> パ




れ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:24:29.41 ID:BxgzwlnZP<> >>318
ほるすたいんなパー速についてkwsk <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 17:28:28.60 ID:2qlx+4Z/O<> 大草原の小さな乳 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 17:39:33.14 ID:TNdZp75p0<> ほっす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:43:48.23 ID:2TxOltB1P<> ただいまー

ちょっと玉入れしてきた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:45:01.78 ID:2TxOltB1P<> あれ? ID変わってら <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:49:35.46 ID:BxgzwlnZP<> 今日は勝ったかい? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 17:49:40.77 ID:2qlx+4Z/O<> またゲリオンか!

集結の園聞けましたか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:52:07.82 ID:2TxOltB1P<> >>324
勝ったー

>>325
悪魔男2が36回転で当たって、そのまま終了

その後、アレコレつまみ食いをしたら2万円+おかし少々GETしたw


ゲリオン釘きつすぎてダメだアレwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 17:55:03.93 ID:2qlx+4Z/O<> 最近入った新台の中一際輝いてた剣客様しか触ってないな。
悪魔男おもしろい? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 17:58:01.30 ID:2TxOltB1P<> >>327
たまに趣味で触るだけの私がいっていいものかしらんけど

まあ、個人的な感想としては、あんまりおもしろくない
原作を知っている知っていないにかかわらず、確変中がワンパターンすぎて……

某北斗さんにも似てるけど、北斗さんはいろいろ芸が細かくて楽しめたのになぁ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:07:44.36 ID:wMnuvcBu0<> 金曜だと保守きついから続きは土日にやってほしいな
でも土日だと落ちやすいのか。皆さん頑張ってください <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 18:09:15.74 ID:2qlx+4Z/O<> 北斗はじゃぎによくできた弟ばっか言われる台。
頼むからアミバ位たおせよケン。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:10:29.90 ID:2TxOltB1P<> スレの中に幻の『じゅうよんれんきゅう』を会得したものがいるに違いないと信じようじゃないかー


まあ、どの日にちでも人口が少ないから落ちやすいんだろうなぁw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:11:51.92 ID:2TxOltB1P<> >>330
坊主がどんどんでかくなる台でもあるな

世紀末を経由せずにホントに当たるのか疑問になってきたよ、アレw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:13:32.08 ID:2TxOltB1P<> 私のことは坊主ブリーダーと呼んでくれ!

いくらでもでかくなるぞorz <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:14:02.62 ID:BxgzwlnZP<> >>331
このスレに苦難の『むげんれんきゅう』を継続しているものはいるのだろうかー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 18:18:10.15 ID:2qlx+4Z/O<> 俺台のサウザーはお師さんのぬくもりはいらないみたいです。
北斗打つなら慶次打つね。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 18:36:22.69 ID:2qlx+4Z/O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:39:13.70 ID:2TxOltB1P<> やったことないひとはまったくわからないだろうなぁ、と思いつつもマイナーな話題ってなかなかやめらんないわw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 18:39:53.06 ID:TNdZp75p0<> ☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 18:54:33.00 ID:2qlx+4Z/O<> ほす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:54:36.89 ID:uuzv0LXhO<> パチンカス全くやらん俺には何が何だか… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 18:57:08.76 ID:2TxOltB1P<> >>340
うん、知らなくていい。知らないことが幸運です

知っても損をするだけの世界だ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 19:06:23.67 ID:2qlx+4Z/O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 19:17:50.23 ID:BxgzwlnZP<> せ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 19:20:05.76 ID:gqrHshhr0<> 会社のトイレから保守
最近仕事が減ってるのが怖い <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 19:26:59.30 ID:2TxOltB1P<> トイレにPCを持ち込んだのかPHSなのか……

前者だな! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 19:42:49.33 ID:2qlx+4Z/O<> ほるすたいん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 19:43:36.23 ID:TNdZp75p0<> ほっしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 19:48:11.28 ID:c/AO0dLqO<> ばいーん! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:02:25.79 ID:2TxOltB1P<> おっと、再開せねばなるめぇ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:03:38.11 ID:2TxOltB1P<>  そして、
「その子が本当に心折れそうになったそのとき、僕は何もできなかった。僕なんかにさえ助けを求めたその子を――くそっ! 救うことができなかったんだ!」
 子供だったから、なんて、言い訳にもならない。
 彼女は僕と同い年。
 彼女だけが大人なわけはない。
 体だって心だって未成熟で未完全だった。
 ちくしょう、どうして僕はあんなに愚鈍だったんだ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:04:53.34 ID:2TxOltB1P<> 「――と、そんな理由でいいかい?」
 僕は、ニヤリと笑った。
 なぜかはしらないけれど、怖かったから。
「……本当の、話なの?」
「何が?」
 僕はそらっとぼけた。
 余裕だらけの皮肉な――『何も気にしていないように見えるいつもの態度』をとらないと、壊れそうだったから。
「……とにかく、ハルちゃんは来週の日曜日をもって、『契約』を満了し、そのまま帰らせてもらうよ」
「……ああ」
 決裂なのだろう。
 見限られたのだろう。
 誰かを救いたいのであれば、ここでハルの望む理想を体現してやればいい。そのように見せかけてやればよかった。
 でも――友人として、それはしたくなかった。
「疲れた。――僕は寝るよ。事件があったら起こしてくれ」
 悪でも正義でもなく。
 自己満足にさえ全力を出し切れない。
 そんな魔法少女にはふさわしい最期だと思った。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:06:13.42 ID:TNdZp75p0<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:06:22.97 ID:2TxOltB1P<>  ――んだけど、
「えーと……南熊さん?」
「……何?」
「これは一体どういうことなんでしょう?」
「……緊縛ぷれい?」
「それなんか違う」
 なぜ僕はベッドにくくりつけられているのでしょうか?
 一眠りをして、目が覚めると窓からは西日が差し込んでいた。
 少しばかり寝すぎたな、さて、少しは動くか――と思ったらベッドに完全固定されていた。
 んでもって、南熊さん。
「どうして南熊さんがここに……?」
「……リノ部員から、電話があった」
 自分は少し出かけなくてはならないのだけれど、瑞希の様子が気になる。だから、しばらくお願いできないか、と頼まれたらしい。
「……だから、朝霧はなぐまんに身も心も任せておくといい」
「それもなんか違うから」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:08:05.26 ID:2TxOltB1P<> 「……とりあえず、朝霧にごはんを与えます」
「犬か猫ですかい」
 と、土鍋が現れた。
 うん、定番だね。
 でもさ、
「……あーん」
「いや、別に動けないわけじゃ」
「……あーん」
「あの、南熊さん僕は」
「……ふーふー?」
「いらないからいらないから」
 ちなみに、たまごおじやである。
「……まずい?」
「普通、こういうときにはおいしいか、と聞くものでは?」
「……気に入らないなら、捨てる」
「うまいからやめてください」
「……本当?」
 ちょこん、と首をかしげる南熊さん。
「うん、ダシもよく出てるし好みの味だね」
「……おかわりがほしくば、わんとお言い?」
 えーと、喜ばれたんでしょうか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:09:18.63 ID:2TxOltB1P<> 「しかし……むぐむぐ……南熊さん、よかったの?」
 レンゲに乗った一口を食べながら、訊ねた。
「……何が?」
「んー、花の女子高生が、せっかくの土曜日をただの知り合いの看病で潰しちゃうなんてさ」
 もぐもぐ
「……ただの知り合いじゃ、ないよ」
「ああ、うん。そういう意味じゃないよ。南熊さんは大切な友達です。はい」
 あれっ? なぜ、不満げに?
「……あーん」
「あ、あーん」
 なんか、逆らわない方がいい気がした。
「と、ところでさ!」
「……あーん」
「い、いただきます」
 もぐもぐ
「えっと、縄を解いていただけませんでしょうか?」
「……あーん」
 もぐもぐ
「と、トイレに行きたいなあって思うわけなんですがその」
 むぅ、と南熊さんは困ったようにうめいた。
「……さすがに、用意がない」
「何を用意する気だったのっ!?」

 解いてもらえました。
> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:09:57.76 ID:2qlx+4Z/O<> ほす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:10:34.31 ID:2TxOltB1P<>  ハルもいなかった。
 持ち出した――というよりは、リノにくっついていったというのが真相なんだろうけれど、ともかくふたりとも家から消えていた。
「まあ、『契約』があるから帰ってくるだろう」
 リノとの『契約』がきちんと働いているならば、僕はリノに三食を与えなければならない。
 また、それと同時にリノは三食を受け取らなければならない。
 だから、心配せずとも晩になれば――
「あっ」
 ふと気付いて、吊るしておいた制服を探る。
「やられた……」
 想像通り、財布から野口さんがひとり失踪していた。
 これも僕の財産からであるから、それでもって外食をすれば『契約』は履行されていることになる。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:11:47.82 ID:2TxOltB1P<> 私……さるさんくらったらそのまま大休止するんだ…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:12:49.07 ID:hL0B+Wo60<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:13:01.17 ID:2qlx+4Z/O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:14:41.13 ID:2TxOltB1P<>  これで、下手をすると一日くらいは帰ってこないかもしれない。
 ……まあ、裏を返せば、一日顔を見ないだけで許すといっているのかもしれない。
「許す、ってのも変な話か」
 怒る立場でも怒られる立場でもないし。
「……朝霧」
「わっ、南熊さん!?」
 いきなり現れるのどうにかしてください。
「……うろつくと、体が冷える」
「ご、ごもっとも」
「……病人は、寝てるべき」

 連行された。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:15:30.36 ID:2qlx+4Z/O<> ほる <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:16:07.15 ID:2TxOltB1P<>  南熊さんはかたくなだった。
「そんなじっとしてないといけないほど体調悪くないから」
「……ダメ」
「じゃあせめて、居間でTVでも」
「……寝てて」
「携帯ゲーム機くらいは」
「……熱、出る」
 問答無用過ぎる。
「はあ……了解ですます、はい」
 とほほ。
 ぼんやりと天井を見上げる。
 今度は見慣れた色とキズ。
 当たり前のものが当たり前のようにあることは意外なくらい落ち着くものだ、と思った。
 天井から下り、窓。カーテンによってさえぎられたそこを右に、タンス。そこから突き当たりへ、机。ぐるりと回って、ドアと本棚。
 何気なくハルを探している自分がいた。
 いるはずないとわかっているのに、僕の中の何かが二ヶ月以上付き合ってきた『当たり前のように』そこにいる人物がいないことを認識できていなかったらしい。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:16:42.32 ID:uuzv0LXhO<> 支援だぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:19:24.97 ID:Ve1Mxf480<> ぬるぽ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:20:26.14 ID:2qlx+4Z/O<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:23:22.89 ID:hL0B+Wo60<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:24:25.50 ID:uuzv0LXhO<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:28:29.57 ID:Ve1Mxf480<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:35:41.79 ID:LddR/YbbO<> だいすーしーはさせない保守 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:36:22.80 ID:hL0B+Wo60<> りゅーいーそー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:37:28.64 ID:LddR/YbbO<> 支援だった死にたい <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 20:45:26.34 ID:LddR/YbbO<> ちゅーれんぽーとー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 20:59:48.74 ID:hL0B+Wo60<> ほしゅ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:03:52.16 ID:WENJkMEC0<> きっとリノもハルもいなくなっちゃうんだろうな……
いや、ひょっこり戻ってくるか <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 21:13:49.86 ID:9yVmEdOj0<> ハルがどうやって事件を嗅ぎつけてるのかわからん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:16:41.12 ID:BxgzwlnZP<> 警察無線の傍受じゃないのん? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:21:21.44 ID:OXg7YjwB0<> 警察が認知する前にかぎつけていたじゃないの。


魔法的な何かでしょ?
千里眼、とか。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:25:31.02 ID:BxgzwlnZP<> そうだ、あれだ
町中にバーロールパンがいっぱい立っt(ry <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 21:26:32.54 ID:9yVmEdOj0<> しかし千里眼が使えたとしてハルだけでその膨大な情報を処理しきれるのだろうか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 21:29:14.48 ID:zbvtWhHYO<> >>380
ハルはあくまでインターフェースであり、情報処理するスタッフが別にいたりするのでは。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 21:30:24.74 ID:TNdZp75p0<> 街中にバーロールp(ryが生えてるとこ想像して吹いたw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:33:22.08 ID:Ve1Mxf480<> あげ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:35:02.64 ID:5JTqoZkb0<> まあ、そこら辺は本国の方でやっているんじゃない?いや、知らないけど <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 21:36:11.13 ID:9yVmEdOj0<> >>381
なるほど
でもぶっちゃけ千里眼あるなら瑞希いなくても機界の情報ぐらい得られるような気がする <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:36:22.28 ID:c/AO0dLqO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:40:19.48 ID:BxgzwlnZP<> 本国と通信するとしたら機界と魔界間での情報伝達で5分以上かかるんじゃないかな? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 21:58:51.34 ID:A4JA42GhO<> ほし <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:10:37.27 ID:OXg7YjwB0<> ho
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:17:43.08 ID:BxgzwlnZP<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:23:21.53 ID:W7U3RdFKO<> ☆ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:30:10.60 ID:pQ8/bdJM0<> この話でゲーム作りたくなった。そして絵が描けないことに絶望した <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:35:50.63 ID:6jJvsnT/0<> 寝る前に支援
おちないでくれー! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 22:36:39.06 ID:9yVmEdOj0<> 背景は写真撮ってぼかしてキャラはかまいたちの夜
これなら大丈夫 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:39:01.08 ID:Ve1Mxf480<> (´д`) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 22:39:30.65 ID:TNdZp75p0<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:41:15.81 ID:c/AO0dLqO<> 瑞希と漫才ができるくらいだから人間と同等のAI持ってることになるけど
魔界の方は機界よりも科学が遅れてる
となると神代の魔法にこのレベルの人格をつくるものがあるか
人の魂を物に移すとか考えてたけどうまく言葉にできない <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 22:42:39.27 ID:iUNdXKwF0<> >>394
ちょっと見たいなw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 22:52:00.64 ID:9yVmEdOj0<> >>397
誰かの人格コピーしたんじゃね
>>398
pQ8/bdJM0に期待しようぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:00:58.87 ID:2qlx+4Z/O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:06:36.17 ID:BxgzwlnZP<> せ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:07:16.06 ID:Ve1Mxf480<> め <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:11:06.18 ID:2TxOltB1P<> てすてすててすてすててす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:14:48.78 ID:Ve1Mxf480<> ( ^ω^) <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:15:17.18 ID:2TxOltB1P<> >>392
まあなんだ……


私に負担がかからないなら別に構わな(ry <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:16:37.54 ID:2TxOltB1P<> 「ふぅ……」
 ダメだなぁ。
 ハルは来週には帰るっていうのに。
 ……変なやつだよ。
 しゃべる棒。
 うるさい棒
 やかましい棒。
 んでもって――
 マイペースな棒。
 自分勝手な棒。
 気ままな棒。
 そして、
 冷静に物事を捉え人命に真剣でさりげない気遣いを忘れない――優しい、相棒。
「……朝霧?」
「うん、なんでもないよ……」
「……嘘」
 腕を引かれ――
「な、南熊さんっ!?」
 ぎゅっと抱きしめられた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:17:14.33 ID:Ve1Mxf480<>        ヽ|/
     / ̄ ̄ ̄`ヽ、
    /         ヽ
   /  \,, ,,/    |
   | (●) (●)|||  |
   |  / ̄⌒ ̄ヽ U.|   ・・・・・・・・ゴクリ。
   |  | .l~ ̄~ヽ |   |
   |U ヽ  ̄~ ̄ ノ   |
   |    ̄ ̄ ̄    | <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:18:06.14 ID:2TxOltB1P<>  僕の頭を胸に押し付けるように、強く。
「あ、あの、これは一体その何をどういうえぅあうほぇ!?」
「……さみしそうだった」
 あー。
 すみません、よこしまなこと考えました。
 思ったより大きな胸が顔に当たってるとか頭を抱く腕が細くてひんやりしているとかシャンプーかリンスか石鹸の香りにどきっとしたとか考えました。
「……朝霧は、がんばってる」
「何……を?」
 南熊さんは魔法少女の話なんて知らない。
 学校での僕はちゃらんぽらんとしているだけ。
 授業中は寝てるし、体育のゲームは早々に負けておく。
 体力を残しておきたいがためのその行動は、間違いなくだらけているだけに見えたはず。
 なのに――何を?
「……知らない」
 首を横に振った姿がかろうじて見えた。
「……でも、きっと、朝霧はがんばってる」
 何の根拠もないけれど、わかる、と南熊さんはいった。
「なんだよ、それ……」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:18:45.26 ID:2qlx+4Z/O<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:21:12.41 ID:2TxOltB1P<> 「……たぶん、なぐまんでは、ダメ」
 だけど、
「……なぐまんは、わかっている。知らないけど、わかっている」
 南熊さんは、僕の頭をそっとなでる。
「……朝霧はがんばっている。誰一人として認めないわけじゃない。……そのことだけは、覚えておいてほしい、かも」
 どういう洞察力なんだろうな。
 あるいは、なんらか推理できてしまうようなボロを出してしまったかな。
 もしくは、もっと直感的な何か超自然的な――『魔法』さえ物理現象だってのに、それを信じるのはナンセンスかもしれないが――何かがあったのか。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:21:56.40 ID:hL0B+Wo60<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:22:31.50 ID:Ve1Mxf480<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:27:48.79 ID:2TxOltB1P<> 「ありがとう、南熊さん……」
 泣き出したかった。
 南熊さんにすがり付いて、暴言を吐きたかった。
 誰も理解しない、誰も理解しようとしない、と怒りたかった。
 それを話さないと決めたのは自分だし、それを悟らせないと決めたのも自分だけど、だからといって気付かないやつらへの恨みをぶつけたかった。
 それがどれほど理不尽でどれほど自分勝手でどれほど意味不明なことなのかは、わかっている。わかっている。わかっている。わかっていて――それでも、もう少しで止められなくなるくらい感情が高ぶっていた。
 どうして。
 どうして。
 なんで。
 なんで。
 助けて。
 たすけて。
 タスケテ。
 くるしいつらいさみしいこわいいたいさむい。
 頭の中の、冷静じゃない部分が泣き叫んでいた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:29:18.15 ID:2TxOltB1P<> 「……何もできなくて、ごめん」
 南熊さんが僕に謝るのは間違いだ。
 僕があの子に謝るのが正解だ。
 何もできなかったのは、僕。
 何もしなかったのも、僕。
 自己犠牲を望み、無駄に自分を酷使して、ぶっ倒れて――ボクハ、シアワセダッタ。

 ――そんなのは、優しさじゃない。

 単なる、自己満足。
 彼女に謝れない僕が、精神の均衡を保つために見つけた、ちょうどいい道具。
 要するに、免罪符がほしかっただけ。
 だから、立ち止まらずに走り続けられた。
 だから、どんな無茶にも挑み続けられた。
 だから、ハルが帰るのを引き止めようと思わなかった。
 だから――どれほどがんばっても報われた気がしなかった。

 ――僕がほしかったのは、彼女の赦し。

 もういない人物からの言葉。
「――南熊さん、何か話でもしない? さすがにもう眠くなくってさ」
 ボクハ
 イツ
 タチドマレバ
 イインダロウカ
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:31:07.94 ID:TNdZp75p0<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:32:36.15 ID:2TxOltB1P<> 「いまさらだけどさ、南熊さんも災難だったね」
「……何が?」
 僕は声を高くして、話題を変えた。
 強引は承知だし、たぶん、わざとらしく聞こえたはず。
 でも、それでいい。
「ほら、いつだったか鼎のことを任せたら入部しちゃってたでしょ?」
 こくり、と南熊さんはうなづいた。
「鼎のことだから強引な勧誘をしたと思ってさ……前からの部は大丈夫なの?」
 白鳳学院高校は特待生を呼び授業時間さえ潰すくらい部活動を奨励している学校であるが、野望あふれる校長率いる一派の行動はそれだけにとどまらなかった。
 部活動の参加により健全な精神が云々、協調性がどーたらこーたら、文武両道ずったらべっちゃら――というわけで、すべての生徒に部活動の参加を強制するにいたっている。
 なので、二学期になってから正義部――文化研究会に入部した南熊さんは、それまでに入っていた他のクラブがあるということになる。
「……斉藤部長は、強引ではなかった」
「そうだったの?」
「……以前から、興味があった」
 そりゃあまた珍しいな。
「……それと、前の部は潰れていた」
 それはまた……珍しいな。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:33:58.70 ID:2TxOltB1P<> 「あれ? 一学期中に廃部になったのって」
「……写真愛好会」
 うっ! あ、あそこか……。
「ええとその……災難でしたね……」
「……気にしない」
 写真愛好会は、部員五名の弱小部だった。
 人数としては愛好会から部へと昇格することもできるはずだったのだが、写真というものはお金がかかる。そして、写真愛好会は特に実績のない部であり、仮に昇格したとなれば予算を食いつぶすだけのお荷物になることが目に見えていた。
 そのため、経営者としての高校本体からも部活動の予算を取り仕切る生徒会からも疎まれる、と愛好会のままであることを、三代前の部長が選んだ――らしい。
 そんな写真愛好会の、OBのひとりがちょっとした不祥事を起こした。
 OBといってもずっとずっと昔の平部員で、不祥事といっても酒に酔った勢いでのふとした乱闘騒ぎ程度の話。
 だのに、目ざとく聞きつけた何者かは写真愛好会に廃部を命じた。
 いつか、実績を勝ち取って部へと昇格することが悲願だった彼らの歴史は、こうしてあっけなく終わった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:35:37.05 ID:2TxOltB1P<> 「南熊さんは、写真好きなの?」
「……朝霧は、嫌い?」
 んー、
「芸術としての写真はわからない。けれども、写真そのものは好きかな」
「……なぐまんも、芸術としての写真は、わからない」
 いったん区切り、
「……でも、楽しい一瞬を残してくれるものだから、好き」
 ちょっとだけ、南熊さんは笑った。
「一瞬を残す、か……そういう考え方もあるんだなぁ」
「……朝霧は、違うの?」
「僕は過ぎ去るからいいもののを好んでたから」
「……過ぎ去るからいいもの?」
「音楽やお話、『一瞬』で切り取ってもそれだけでは意味の通じないもの。なんていうか、『連続』しているから先が楽しみになるんだ」
 南熊さんは深くうなづくと、笑みをもう少しだけ大きくした。
「……いいと、思う」
「ま、そういう『くりえーてぶ』な才能とやらにはさっぱり恵まれませんでしたがね」
 僕は肩をすくめた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:41:32.54 ID:2qlx+4Z/O<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/07(木) 23:44:07.11 ID:jrBUhgyQO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:51:52.45 ID:2qlx+4Z/O<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/07(木) 23:52:00.51 ID:KeAar4TE0<> しえんー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:00:27.09 ID:QJj5vFlgO<> しゅれん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:00:31.71 ID:inZ0G9HlP<> 「……趣味でいいのなら、音楽は楽しみやすい、かも」
「音楽?」
「……楽器演奏」
 え?
「楽器ってすっごいちっちゃいころからやってないと身に付かない超特殊技能じゃないの?」
 数千人の中から選ばれた金持ちのみが受講をし、なおかつそのうちの百人に一人がようやく曲らしいものを奏でられるようになり、残りは死滅するんじゃないの?
「……それは、偏見」
 マジですか。
「……楽器にもよるけれど、ピアノなら中高年が始める例も少なくないと聞く」
「ピアノって難しい楽器の筆頭では……?」
「……難しいというだけなら、トランペットやバイオリンなどは一音まともに鳴らすことができるようになるまでも、かなり長い」
「え、トランペットって吹けば鳴るものなんじゃ……?」
 ふるふる、と南熊さんは首を横に振る。
「……管楽器は、大変」
 トランペットは金管楽器だけど、と注釈をされるが違いはさっぱりわからない。
「……ピアノくらいなら、なぐまんも、教えられる」
「南熊さん、弾けるの?」
「……芸暦、じゅうさんねん」
 芸暦とはいわないだろう。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:02:28.19 ID:inZ0G9HlP<> 「……意外?」
 にっこりと南熊さんは微笑んだ。
「一回聴いてみたいね」
 にやっと僕は不敵に笑った。
「……がんばる」
 いつもより、ずいぶんと南熊さんがやわらかかった。
「そっかぁ……南熊さん、部活楽しいのかー」
 天井を見上げるようにして、僕は声を飛ばした。
「……朝霧は、楽しくないの?」
「僕?」
 正義部が?
「んー……」
 うーん……。
 むむむむむ……。
「……そんなに難しい?」
「だまされて入ったようなもんだからなぁ。第一印象はよくないね」
「……そうなの?」
「うん。『部費でお菓子食べる部を作ったから部員にならないか』っていうのが誘い文句だったし」
 部費の問題で廃部となった写真愛好会さんには申し訳ないのだが。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:03:44.16 ID:inZ0G9HlP<> ☆
どうでもいいことですが、

さるさんは0分になると解けるらしいよ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:05:15.41 ID:inZ0G9HlP<> 「部員だって鼎以外は全員幽霊部員。顔を合わせたこともないけど、三年生だっているみたい。で、部に集まるのは僕と鼎だけ。それなら、教室でだって雑談はできるし」
「……部活、という気がしない?」
「そう、それ」
 駄弁っているだけなら、別に部活でなくとも構わないはず。
「……ひとつ、疑問が」
「何?」
「……『文化研究会』の申請を出したのは、一学期中と聞いている。これは、『彼女』の活動開始より早い」
 ああ、
「本来は、ただのお菓子部になるはずだったんだけど、『彼女』が現れて鼎が大幅に活動方針を変更。おかげで、お菓子目当ての部員さえ寄り付かない魔窟ができあがりましたとさ。めでたしめでたし、ってわけ」
「……そこまでは、いい」
 うん?
「……気になったのは、斉藤部長がなぜ『彼女』にそれほど強い興味を抱いたか」
 む。
「『彼女』に助けられたっていうから、それが原因じゃないのかな?」
「……うまくはいえないけど、何か違う気がする」
 はて、どういうことだろう。
「……さ、そろそろ朝霧は寝る」
「え、もう?」
「……話し込んで悪化なんて、へそがちゃをわかす」
 うまくはいえないけど、何か違う気がするよぉ?
>>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:08:07.76 ID:inZ0G9HlP<>  棒がしゃべった。
 それが僕の第一印象であり、棒に対する第一声であった。
 とりあえず、繰り糸を捜し、自立用のコマが入っていないか耳を寄せてみた。
 はて、どういう仕組みなのか棒は器用に逃げ出した。
 なかなかよくできている。
 ひとまず捕まえて、構造を確かめるべく工具を持ち出した。
 すると、棒はなんかえらそうな長ったらしい名前を名乗り、えっへんとばかりに胸を張った。棒なのに。
 ともかく、態度が横柄で腹立たしかったので分解することにした。
 棒はようやく観念して態度を改めた。
 それでもなお、棒は自らは貴族であるとか王室に知り合いがいるとか軍閥にもかかわりを持つとかどうでもいいことをぺらぺらといっていたので、ハルと名付けた。
 本来の名前の二十分の一くらいに短縮されたそれのまま、結局僕は『契約』を結んだ。
 ハルと呼ばれるのをあれほど嫌がったくせに、棒はいつの間にか一人称を『ハルちゃん』にしていた。

 きっと、ハルは成長したんだ。
 僕を置いたまま……。

 8.九月三十日、水曜日

 ――と、そのような変化を認識した。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:11:09.13 ID:tRPD+Pvo0<> C <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:11:27.19 ID:inZ0G9HlP<>  さて、
「……くぅ」
 真横で南熊さんが寝ているこの状況は、僕がどのような変化を大人の階段すてっぷあっぷ?
 朝である。
 限りなく朝である。
 限りある朝なのかもしれない。
 違いと意味はわからないがそれはさておき世界は平和だ。うん。
「……すぅ」
 いますね。
 間違いなくいますね。
 時刻は午前七時。
 いつもならリノが食事を並べている午前七時。
 場所はベッド。
 より正確には同じ布団の中。本日はふくろうさん柄のパジャマである僕の隣で、一緒になってい寝ていた。
「……みゅ」
 何その小動物的な発言。可愛い。
 えっとそのあのまあうんはい。

 ――落ち着け、自分。

 そうだそうだすぐに落ち着かないといけないすぐに。
 何か間違いをしでかしたとしてそれについてどうにかこうにかえっさほいさとリカバリするのが大人なわけでああ大人の階段登ったとするとちょっと問題がというか待て我が家にはゴム用品というか近藤さんというかが存在していなかった可能性が
否定できないことを考えるに責任をどうやってとれば決まってるウェディングな結末を迎えていやいや結末はまだ先だ養うために就職を考えるのはいいとして学生のうちにとなると金銭的に心もとないが学歴なんてものが社会に出るに当たって
果たしてどれほどの意味を成すかわからないでもないこともないわけであるからして詰まるところ――
「ふゃ〜……朝霧さんだ〜……」
 はっ!? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:12:06.21 ID:tRPD+Pvo0<>               γ⌒,
              / :::;/
               / :::;/
             / :::;/  < ぬるぽ
               / :;/
           / :::;/           
             / ::;;/
          / ::;;/
            / :;;;/
        〈:::;;;ノ
           Υ
         〆 ___
.         丶|__|\
                  |. |
                  |. |
                ̄
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:12:09.81 ID:QJj5vFlgO<> しえ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:12:40.62 ID:inZ0G9HlP<> 「えへ〜、朝霧さん〜……♪」
 ええと……
 ええとええとええと……
 だれですか可愛い? このえがお可愛いたれながしの可愛いひと可愛いは。
「朝霧さん、頭なでて〜……♪」
 よ、よしよしですぞ?
「えへ〜……♪」
 すりすりうにゅうにゅ
「みゅ〜……♪ ……ほひゃっ!?」
「うぉあっ!?」
 ばばばっと南熊さんが飛び退いた。
「そ、あ、は、の、っと! お、おは、おはよ、うご、ざいま、スっ!?」
「お、おはよう、南熊さん」
 声が裏返ってるとかそういう時限を超越した何かだった。
「あっ、あの、これはその、違うんです! べ、別に、その朝霧さんの寝込みを襲おうとかそういう刃傷沙汰ではなくて恋慕の末というか――い、いえっ! ち、違いましたっ!」
「ちょ、ちょっと、南熊さん。落ち着いて。話は聞くから」
「はっ、はいっ! が、がんばって言い訳しますじょ!」
「南熊さんストップ。どんどん言ってることがおかしくなってる」
「ま、任せてください! あたしの手にかかればどんな朝霧さんもイチコロ即死ですっ!」
 殺された。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:14:04.13 ID:inZ0G9HlP<> 「ちょっと待ったぁ! 瑞希は殺させないよっ!」
 ばぁん、とドアを開け放ったのはリノ。
「だ、ダメです! リノぽんにはあげません! 朝霧さんはあたしが看取るんです!」
 死に掛けに転職。
「そんなことないのっ! 私が最期まで面倒みるんだからっ!」
 あの、リノさん、
「老後のケアは難しいんです! リノぽんには介護士資格をとる覚悟があるんでしょうかっ!」
 あの、南熊さん、
「デイケア事故なんて信じないよっ! ちゃんと愛情があればいいのっ!」
 おーい。
「朝霧さんは黙っててくださいっ!」
「瑞希は静かにしててよっ!」
 ひどいやひどいや。

 くすん。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:14:31.71 ID:tRPD+Pvo0<>               γ⌒,
              / :::;/
               / :::;/
             / :::;/  < 続きまだーチンチン
               / :;/
           / :::;/           
             / ::;;/
          / ::;;/
            / :;;;/
        〈:::;;;ノ
           Υ
         〆 ___
.         丶|__|\
                  |. |
                  |. | <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:16:40.79 ID:inZ0G9HlP<> 「……なぐまん、深く反省」
 南熊さんが落ち着くまで、実に十五分を必要とした。
 ことの経緯はと聞くと、「……気持ちよさそうに寝ている朝霧を見ていたら、つい」と。
 それで説明責任は果たせているのか著しく謎であるが、リノは「そういうことなら」となぜか引き下がった。わけわからん。
「まさか南熊さんが泊まっていくとは思ってなかったからなぁ……。ふとんの場所くらい、起こしてくれればよかったのに」
「むー……」
 あれっ? なんで、リノさんご機嫌ナナメ?
「えー……あ、そうだ。リノ」
「何よ?」
 つんっとしてる。まあいいんだけどさ。
「――お帰り」
「む、むぅ……た、ただいま……」
 勢いで顔を見せることはできたけれど、ばつが悪い、といった風にリノはうなづいた。
「ひとまず、朝ごはん食べよう。南熊さんも、食べていくよね?」
「……ごちそうに、なる」
 OKOK。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:17:55.27 ID:inZ0G9HlP<> >>435
ちなみに、それって何のAA? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:18:53.00 ID:tRPD+Pvo0<> >>437
「長いん」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:20:25.63 ID:QJj5vFlgO<> シェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 00:22:11.53 ID:tRPD+Pvo0<> (´・ω・`)元ねたなんて知らんがな <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:31:15.85 ID:QJj5vFlgO<> 支援 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:38:25.42 ID:wKpI5/ri0<> しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:42:35.45 ID:QJj5vFlgO<> しえーん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 00:55:15.13 ID:QJj5vFlgO<> デビルイヤーは地獄ミミ。
しえん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:03:31.25 ID:YTTTFEz4P<> 禍々しき闇の使者 ジーゴック = ミミー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:04:15.71 ID:QJj5vFlgO<> シェーン <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:04:39.02 ID:inZ0G9HlP<> 「でも、作るのは私なんだよね?」
 はっはっは。
「そういうお約束ですし」
 と、そこでなぐまさんがテーブルから立ち上がる。
「……リノぽんも、座っていていい、かも」
 およ?
「……朝霧家の台所は、なぐまんが、預かる」
 どぉーん、と効果音が付きそうな雰囲気を見せながらなぐまさんが言い放った。
「ちょ、ちょっと待ったぁ! なぐまん、それ、私の仕事ー!」
「……でも、リノぽんは、嫌そうだった」
「そ、そんなことないの! 私、料理大好きなのっ!」
「……発言を、ころころ変えては、政治家の始まり」
 現在調査中ですので前向きに善処します。
「むぅー……!」
「……しるぶぷれー」
 両者、威嚇の構えをとる。
 リノは小動物ちっくに。
 南熊さんは悠然と意味不明に。
 ……何この構図? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:05:57.13 ID:inZ0G9HlP<> 「えと、ふたりで仲良く一品ずつ作るというのはどうでしょうか、と愚考する次第であります」
「……安易な妥協は、政治家の始まり」
 また始まったっ!?
「ふふん、なぐまんは私に勝つ自信がないからそんなことを言うの」
「……そんなことは、ない」
 でも、と目を伏せる南熊さん。
 次に目を開いたとき、そこには明らかな決意の色がうかがえた。
「……戦いが、避けられないというなら」
「いざ、尋常に勝負っ!」
 ……もしかして、火に油を注いじゃってた?
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:08:00.27 ID:inZ0G9HlP<>  ものにはふさわしい形と固さというものがある。
 トゲトゲしたカチカチのグリップのペンは使いにくいし、ふにゃふにゃのやわらかいバットは意味を成さない。
 同様にして、朝食には朝食にふさわしい質と量というものがある。
 さて、
「さあ、召し上がれ!」
「……食べて」
 このどどんと並べられた揚げ物と肉類の山に、僕の胃腸は勝てるのでしょうか。
「どう、おいしい?」
「……率直な感想を」
 からっとサクサク、薄いながらも衣の歯ごたえに思慮の感じられるてんぷら。
 じゅわっとジューシー、シンプルながらも味付けに工夫の見られるお肉。
「うまいです、はい。おふたりとも」
 実にすばらしい味わいである。
 ――三口ほどでおおよそ限界を迎えたが。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:09:38.61 ID:inZ0G9HlP<> 「どっちがよりおいしかったの?」
「……白状おし」
 こういう状況はどこかで見たことがある。
 そして、きっとこの流れは白黒付くまで止まらない、と僕は直感的にわかった。わかった。わかっちゃったもんねー!
 というわけで、どちらか選びましょう。
 揚げ物は好きです。大好きです。脂っこいもの最高です。
 肉類は好きです。大好きです。牛豚鳥に羊に馬なんでも来いです。
 だが、あえてどちらかというならば、お肉の方が――いや待てよ?
 ここで問題にされているのはどういう種類の料理かが好きか、ということではないはず。
 より好みの味を出すことが高得点につながるのではなく、より上手な料理をしてのけた方にこそ軍配が上がらなければならないということだ。
 ということは、勝敗の基準をもう一度見直さなくてはならな――
「ほら、ここのところ! 味がしっかりしみてておいしいよっ!」
「……ここのさくさくさは、異常」
 もがもが
「一緒にご飯はどう? あ、スープもあるときっと違うはず!」
「……お味噌汁こそ、至高」
 えええええ、一般的優柔不断イベントの回避をしようと頭を働かせたはずなんですよっ!?
「ほら、瑞希!」
「……もっと、食べる」
 いやあああ。

 ……しばらく、あさごはんはたべたくないかも。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:10:57.40 ID:inZ0G9HlP<> 「ところで……ハルは?」
 朝食の後、食器を片付けるリノにそっと話しかけた。
「何も大きな事件がなければ、お昼までには帰ってくるといっていたよ」
 え?
「ハル、今ひとりで動き回ってるのか?」
「うん」
 棒が一人歩き。
 ……大丈夫なのか? いろんな意味で。
「『ハルちゃんは、図書館で調べたいものを調べてくるねぇ。ミズキなんて知らないよーだ』だって」
 妙に似てる。うまいな。
「まあ、帰ってくるっていってるんなら――」
 ……どうやって調べるんだ? 棒なのに。
 疑問だ。ものすごく疑問だ。
「……朝霧は、まだうろつかないで寝ているべき」
「はいな」
 もう、大体治ったと思うんだけどなぁ。
>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:13:06.34 ID:inZ0G9HlP<> さて、本題ではないのでやらなくても問題ないのだが――


謎の扮装合戦をやる?

>>460 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:14:58.53 ID:QJj5vFlgO<> 加速だ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:15:57.37 ID:QJj5vFlgO<> KSK <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:17:09.40 ID:QJj5vFlgO<> 過疎区 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:17:21.75 ID:inZ0G9HlP<> こんな時間に安価しても誰もいないZEフッフー!w <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:18:07.93 ID:QJj5vFlgO<> 加速装置 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:19:42.84 ID:QJj5vFlgO<> まだまだ加速 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:21:28.90 ID:QJj5vFlgO<> もいっちょ。
安価ならやるでお願いします。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:22:43.97 ID:QJj5vFlgO<> やるの方向でお願いします。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:23:30.20 ID:inZ0G9HlP<> 把握した。


ひといないなーw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:25:20.07 ID:Ro8mZJJj0<> http://takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1240385136/
ここ以来見て無いんだけどどれくらい進んでるの? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:25:36.33 ID:QJj5vFlgO<> 宇宙統一ネコ巫女姫大魔王の出番がついに来た。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:26:58.80 ID:wKpI5/ri0<> この時間は流石にね・・・
ミミさんと保守の方がんばってください

朝楽しみにしてるんだぜ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:28:21.35 ID:ZY1TKZFZO<> 私を忘れてもらっちゃ困るぜ!

…と風呂上がりの携帯が申しております <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:29:43.51 ID:inZ0G9HlP<> >>462
細かく増えた感じ?

文庫本にして280ページくらいです <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:34:18.26 ID:inZ0G9HlP<> 「ハルちゃんはねぇ、本当にミズキに感謝しているよ」
 自分の考え方の根本は合理主義だ。
 目的に向かってよりよいルートをたどることこそが人生だと思っていたし、それを組織全体に拡張することも当たり前だった。
 だから、自ら望んで『神代の魔術』を受け入れた。
 国全体を見渡しても、自分ほどその役にふさわしいものはいないと思った。
 ゆえに、くだらない人間はいくらでも蹴落とした。
 平民のような出自さえ明らかにならないものは論外。
 貴族であっても名を金で買ったような成金は別種として。
 もっとも、そんな人間はほとんどいなかったが。
 きちんと国を想い、国を憂えていたならばいくらでも志願はあったはずなのに。
 国はもはや腐っていた。国民はもはや腐っていた。
 彼らは必要ない。
 ――そのようにさえ思っていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:35:46.78 ID:inZ0G9HlP<> 「無自覚なんだろうねぇ」
 ミズキの行動は英雄的だった。
 そして、とてつもなく危なっかしかった。
 助けたくない。
 動きたくない。
 めんどくさい。
 誰かがやればいい――自分はいやだ。
 全部ミズキの言葉だ。
 自分ばっかりの労苦に不平不満をつぶやいて、
 魔法少女になんてなりたくないとぼやいて、
 だのに、誰も彼も救おうとしてしまう。
 ミズキ本人は認めようとしないけれど、ミズキは魔法少女だなんて可愛い姿になっても格好よかった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:37:05.86 ID:Ro8mZJJj0<> なるほど把握した過去ログをよこs
いや過去ログを下さいお願いします <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:38:02.56 ID:inZ0G9HlP<> 「うん、格好よかった」
 そうと気付いてしまった瞬間に――自分の価値観は崩壊した。
 合理的じゃない行動に、なぜ見惚れたのか。
 論理的じゃない活動に、なぜ心奪われたのか。
 計算としてもおかしい。もっともっと何万何十万という人間を救う力はミズキにあった。
 ミズキはそれをしていない。自分に命令を下して、強制すればもっともっと多くの数を救済できたのではないか。
 確かに、ミズキのしたことはきめが細かい。ただ命を救うだけではなく、心に傷を負うような事件にもたくさん顔を出している。
 だが、一方でそれは絶対的な数の救済を見捨てたということに他ならない。
 ――なのに、間違っているとはどうしても思えなかった。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:39:15.90 ID:inZ0G9HlP<> >>469
このスレの中に前スレログがあったはず

改訂版を最初から貼り付けてるので、そこから読み始めれば問題ないかとー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:41:02.23 ID:inZ0G9HlP<> 「ハルちゃんは、見切って選んでいたつもりだった」
 それが、ただ単に見たくないものを見ないように。聞きたくないものを聞かないように。知りたくないことを知らないようにしていただけだった、と思い知った。
 ミズキのしていたことは、数の上では愚かとしかいいようがない。
 あれほどの力があるのだ、適当な団体企業いいや国だっていい、脅して『カネ』を出させたならば数なんて簡単に救えたと思う。
 そのことに気付かないほどミズキは莫迦じゃあない。
 でも――それを考えてしまう自分ほど、ミズキは莫迦じゃあない。
 何かを思い、何かを信じ、何か譲れないもののためにそれをしなかったはず。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:42:15.08 ID:inZ0G9HlP<> 「……ハルちゃんは、ミズキに会えてよかったと思ってる」
 だから、ミズキにはできないことを――

 ――きっと、ミズキに最も恨まれる形で実現しようと思う。

「ごめんねとは、いわないよ」



 場所は、図書館ではなかった。
>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:42:43.73 ID:Ro8mZJJj0<> >>471
thx <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:42:54.07 ID:zh7e7stX0<> はるううううううううう <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 01:43:04.29 ID:QJj5vFlgO<> シエンタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:45:08.63 ID:ZY1TKZFZO<> シェスタ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:47:48.33 ID:inZ0G9HlP<> >>474
もっちょいで既読ありが終わって、安価がホイホイ投げられるようになるから
できればリアルタイムで参加してほしいんだZE <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:51:15.40 ID:zh7e7stX0<> ハルの感じた格好良さって、衝撃的だっただろうな。

これでハルが使い魔で、魔界の向こうで女の子が操ってるだとか言われたら
myヒロイン確定なんだが <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 01:57:28.73 ID:ZY1TKZFZO<> ミミ節はまだまだ先かな? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:00:26.38 ID:inZ0G9HlP<> てすてす <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:05:13.72 ID:inZ0G9HlP<>  ハルがいない一日。
 ついでに、リノもいない一日。
「暇だ……」
 リノと南熊さんが学校へ向かうと、当然ながら我が家には僕しかいないわけで。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:07:25.64 ID:inZ0G9HlP<> 「暇過ぎる……」
 ある程度元気になってしまうと、それまで寝続けていた反動が来る。
 ぶっちゃけ、眠気がない。
 かといって、学校に行く気もさらさらない。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:15:16.33 ID:inZ0G9HlP<>  あまり『学生』でないリノは、休んで残るといったが、しっかり『学生』な南熊さんの手前それを了承するのははばかられた。
「でも、こんなに暇だと残ってほしかったかもしれん……」
 ごろごろうだうだー
 最近、リノやら南熊さんやらが寝て、微妙にいい香りのするようになったベッドで転がる。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:21:25.66 ID:inZ0G9HlP<>  夢絵空事と思っていたが、『女の子のにおい』というものは存在するらしい。
 同じシャンプーだの石鹸だのを使い、同じものを食べて似たような生活をしていたのに、ベッドは『リノ臭』が漂っていた。
 はてさて、人間のにおいの原因となるのはなんだったか。
 剥がれ落ちた皮脂だの老廃物だのと汗や口臭などがメインだろうか。
「……なんか、そう考えるとあんまいいものでもないな」 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:29:05.68 ID:inZ0G9HlP<>  まあ、生存本能的な理由から、そんな経緯で生まれたにおいであっても『男』はいいものと感じられるのだろう。
 はたと思う。
 そういえば、魔法少女も女の子だ。
 ということは、自分もこーゆーにおいを振りまいているのか。
 で、そーゆーにおいを振りまいてるってことは、男性諸氏はいーにおいと感じられて深呼吸されてしまうナニガシであると。
「うーむ」
 なんかやだな。
 生理的にとてつもなくやだな。
 略すと、とてつもやだ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:31:57.90 ID:KW8XEfN7O<> ほ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:34:15.70 ID:inZ0G9HlP<>  考えてみると、魔法少女の姿で風呂になど入ったことはない。
 てか、手洗いもしたことがない。
「……でも、特に変なにおいはなかったよな?」
 汚ギャル的魔法少女……。
 やだな。
 生理的じゃなくてもものごっついやだな。
 略すと、ごつやだ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:34:58.48 ID:ZY1TKZFZO<> しぇん! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:41:32.14 ID:inZ0G9HlP<>  自分の体臭はわからないものだという。
 実際、自分の家のにおいはほとんど感じられないが、誰かの家に行くと『その家のにおい』は感じられる。
 まさかとは思うが、それと同じようにすごいにおいを振りまいているのに気が付いていないだけなんてことは……。
「帰ってきたら、ハルに訊いてみるか」
 実はにおっているといわれても、貴重な変身回数を無駄遣いするのは……でもなあ……ううぅ……。
 体臭で悩む魔法少女ってどれだけ新しければ気が済むんだ!? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:48:33.56 ID:inZ0G9HlP<> 「はぁ……」
 やめやめ、どーせ『魔法』がつごーよく働いてくれてるに違いない。
 ハルは――『神代の魔術』は、そのくらい適当なものだ。
「……」
 確かに、適当だ。
 リノはさも万能かのように語ってみせたが、『魔法』はさほどすごいものではない。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:53:35.89 ID:ZY1TKZFZO<> がお! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:53:59.46 ID:inZ0G9HlP<>  少なくとも、ハルがいう分には『魔法』で制御できているのはごく一部、力や電磁波や音といったわかりやすい形でのエネルギーの現出にとどまる。
 術者が莫大な『魔力』を一時に投じれば、強力な『魔法』は使える。
 だが、それはただ単に規模が拡大されるというだけのこと。
 ――ひとを魔法少女に変えるような『魔法』は、誰も生み出せていない。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 02:54:48.44 ID:ZY1TKZFZO<> れん! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:04:03.36 ID:inZ0G9HlP<>  ハルが生み出す現象は、すべて『魔力』を消費している。
 それはつまり、『魔力』を消費する何かをしているということであり、それはすなわち『魔法』であるはずなのだ。
 だが、一体どのような『魔法陣』を組んでその『魔法』を行使しているのかは、ハル本人にさえわからないのだそうだ。
 将来的に、『魔法』の研究が進めば可能なのかもしれない。
 しかし、馬車をようやく作れたばかりの文明にリニアモーターカーの構造は理解できない。
 冗談のような皮肉だが、ハルは「進み過ぎた『魔法』は、機界の科学みたいだねぇ」と言っていた。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:10:40.93 ID:inZ0G9HlP<> 「パワーバランスを国家レベルでめちゃくちゃにする、突如として発見された謎の存在、か」
 まさしく『神代の魔術』だ。
 莫迦にしているとしか思えない超級性能と、莫迦にしているとしか思えない阿呆仕様。
 世界単位でおちょくろうとしているそれを作ったのは――

「神がいるんなら、ほんっとーにろくでもないやつなんだろうな、絶対に」

 ため息しか出ないわ。
>>>>> <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:10:59.92 ID:ZY1TKZFZO<> しえんぬ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:12:23.59 ID:KW8XEfN7O<> しえんた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:15:38.13 ID:inZ0G9HlP<>  あ、はい。『魂』の仮説です。
 えっと、もうすでに数十の仮説が出ています。
 それで、その数十の仮説の八割は反証がなされ、残りの二割は有効な実験ができないという状態です。
 えと、その……この論文もまた同じような感じで、きっと否定される日が来ると思います。
 なので、気楽に行きましょー!
 ……や、やっぱりダメですか? はぁい、まじめにやります……。
 まずですね、我々が『魔法』を使うに当たって使用されている――と仮定しているもの――が『魔力』です。
 ええはい、すでに一個仮定しないといけない要素が出てきてます。でも、これを土台にしないと話がまったく進まないので許してください。
 この『魔力』は、魔界での『音素』、機界でのエーテルなどと同じように、未確定の物理的な元素です。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:16:42.05 ID:zh7e7stX0<> ここでハルちゃん退場でないことを祈る <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:17:04.88 ID:inZ0G9HlP<>  ご存知の通り、昔の概念である『音素』――つまり、音の素――は存在していません。音は、空気や水や石を振動させて伝わっています。
 エーテルは皆さんにはなじみがないものだと思うので、簡単にご説明いたします。これは、光を伝導させるさせる物質のことで、やはり実在が信じられていたものです。――いえまあ、これは受け売りなんですが。こっちじゃそんな高度な測定なんてできませんし。
 話を戻しますね。『音素』やエーテルは存在しない、という形で決着が付きました。
 が、『魔力』は存在する。とりあえず、それが前提です。測定されてませんし、おそらく我々の科学力では十年二十年では証明方法さえ思いつかないと思います。
 でもでも、存在するってことにしてください! 何度も言いますが、これがないと全滅なんですこの論文!
 ごほん! では、お話を続けます。
 我々の記憶や思考や動作をつかさどるのは、ずばり頭です。脳みそさんです。
 証明は……やっぱり受け売りです。機界ってすごいですよねぇ……。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:18:31.20 ID:inZ0G9HlP<>  たとえば、アルコールを飲んだとします。
 このアルコールは、胃腸で吸収されてあれやこれやと化学反応をしたりさせられたりはするようですが、とりあえず脳みそさんにたどり着きます。そして、脳内で化学的に影響を及ぼすことで記憶や思考や動作の邪魔をしたり捻じ曲げたりします。
 経験ありますよね? いっつも物静かな人が、お酒を呑んだらよくしゃべってくれるようになったり。呑み過ぎると足元がおぼつかなくなったり。
 これらはアルコールによって化学的に脳みそさんが変わってしまったから起きていることです。こっちでもこのくらいは実験できます。ふふん!
 ただ、記憶や思考や動作が生まれているのはどこなのか、という問題には明確な回答がないんです。
 これは機界でも一緒で、果たして脳細胞さんがたくさん集まるだけで『意思』は生まれるのか、という疑問が解消されていないのが現状です。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:20:38.30 ID:inZ0G9HlP<>  ここで、思い切った解消を試みたのが――ラク先生の『魂』仮説ばーじょん五なのです!
 はい、はくしゅ!
 そいでもってお静かにお静かに。
 ごほん! ……けほけほ。つ、続きです。
 脳みそが最上位と考えると、不思議なわけですからさらに上位を考えて――問題を先送りしてしまおう、というのがこの『魂』仮説の本体です。
 記憶とか思考とか動作を物理的にわかりやすい形でつかさどるのは脳みそさん。その脳みそさんの上位に位置して、『魔力』を情報伝達物質に用いてコントロールしている存在を『魂』とする仮説です。
 ただ、問題はいくつも残っているんです。記憶とか動作とかは脳みそさんにきちんとした保存場所や管理場所があるという話ですし――

 ――ラク博士の『魂』仮説に関する講義より抜粋

 9.十月一日、木曜日
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:26:06.69 ID:inZ0G9HlP<> ☆
ややこしい話がたくさん出てきて意味不明って場合には教えてください。
ネタバレしない範囲で解説いたしますのでー。


ちなみに、ここで説明されてる『エーテル』は、物理でのエーテルです。
化学でのエーテルとは違いますのでご注意を。

『音素』は私が勝手に定義した『架空の間違った科学で生まれた概念』です。
しばらく前まで魔界で信じられていたけれども、実験などによって間違いであったことが証明されています。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:33:47.41 ID:inZ0G9HlP<> ☆
でまあ、きりもいいので今回はこの辺までにするわけですが……


挿絵とか考えなくても目次あわせればすでに300ページ超えてるなぁ(ここまで、みっちりぎゅうぎゅう詰めで文庫本290ページ)w

後半戦、もーちょっとでお話が大きく動く予定です


恒例のー


なんか質問とか感想とかクレクレ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:37:12.15 ID:zh7e7stX0<> あーなるほど。魔法は魔界で実際に使えてるんだから、『どっか』に『なんか』があるんだろーと。
それを『魂』と仮定してるわけだな。証明はできないけど。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:42:39.79 ID:inZ0G9HlP<> >>506
んでまあ、ちと本編にはかかわりのない話なんだが、魔界には人型種族がいくつかあるんよ

で、それらも『魔力』が結構違う
知的レベルはほとんど同じなんだけどね

翼人とかいうコンテストと関係のない羽人間もいたりするのですが、物理的に人間を羽ばたきで飛ばそうと思うと体型がえらいことになる
で、まあ『なんか種族的に本能が使ってる『魔法』もあるっぽいなぁ』てな推測もあったりする


なお、一般的な漫画なんかで見られる「『魔力』の流れが感じられる」みたいなのは 一 切 な い です、この世界w <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:43:43.26 ID:ZY1TKZFZO<> 講義の説明をしている人は誰?…この先関係ある?

やっぱミミは面白い文章書くね、うん。
眠いけど見たくなるもん <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:46:26.56 ID:KW8XEfN7O<> ハルってもともと人間だった? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:48:04.59 ID:inZ0G9HlP<> >>508
んー

実は、これ過去作の世界をそのまま受け継いでるんだわ。
で、ラクはそこのメインキャラのひとり。このお話とは関係がありません。ご安心を。
まあ、知ってる人だけちょっと楽しめればいいや、と遊び心で解説役を任せましたw

ちなみに、みみかきにあるいくつかの作品とも世界が同じです。
『妹に胸がない』『飼い猫が唐突にしゃべりだした』などなど。やっぱりかかわらないけどねw


あざっす! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:57:46.45 ID:ZY1TKZFZO<> >>510
りょうかいしました!

ふむ〜…
男から女エルフに転生したっぽい話に出て来る人だっけ?
違ったら気にしないで〜


…その2作品にプールって出てきたっけ?あのいつものやつ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 03:58:10.21 ID:zh7e7stX0<> 人型種族が他にもいるとな。まさにファンタジー

あと、ちょっと思ったんだが
『神代の魔術』って一般普及してないよね。
んで、『魔法』を生活レベルで使用するとなると、かなり文化レベルはおとるんじゃないか?
そりゃ魔界は視察にくるわな。

そして、なぐまんのバックボーンが見れてよかった。
感情移入しやすくなったかな。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:01:07.58 ID:inZ0G9HlP<> >>509
ハルの正体についてはネタバレが絡むのでノーコメント。すまそ


>>511
それそれ

プールが出てきたのは『妹に胸がない』と『転校生〜』だな……

転校生はいろいろ黒歴史だがw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 04:01:09.64 ID:B22Z6x3F0<> 上のほうで出てたけどハルってどうやって事件知ってるの? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:07:27.20 ID:inZ0G9HlP<> >>512
そう、『わかりやすいファンタジー世界』です。ニヤニヤ。

『神代の魔術』は普及してません。ってか、さっぱり構造が理解できてないのが現状。
でまあ、『魔法』も用いて生活してる。

ここでの『文化レベル』の意味合いに少し困ったのだが、『総合的な科学技術のレベル』と仮定して解説すると、
まあ、劣ってます。百年単位で古いと考えていただいておk。

ただ、やっぱり漫画みたいに「魔法に頼りきりだから科学が発展しなかったー」ってことはないです。
『魔法』を科学して、それをよりよく使うための努力をしていますし、
そもそも、『魔法』が物理現象のひとつとしてしか捉えられていないので、『魔法』と機械科学の垣根が結構低かったり。


なお、純粋な意味での『文化』も劣ってます。
経済や政治の仕組みなんかもまだまだといった感じ。


なぐまんはすきかぁー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:08:52.75 ID:inZ0G9HlP<> >>514
みもふたもないが、『神代の魔術』だから、という理由w


わかりやすくいうと、

――魔法少女として行動するのに必要と思われる『魔法』が組み込まれた存在

それが、ハル。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:09:46.85 ID:ZY1TKZFZO<> >>513
おお!あってたの!
あれ途中で見るのやめちゃったんだよね…あとでミミカキをみてくるかな


転校生も遭遇したな〜w
個人的にはすごい好きだったんだけど…
周りが批難しててなんかなぁって思った…
終わりかたも綺麗だったのに〜 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:10:05.98 ID:inZ0G9HlP<> よーするに、ひどいチートなんです。『神代の魔術』ってw

TASさんとか目じゃないZE! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:13:33.60 ID:inZ0G9HlP<> >>517
『妹に胸がない』は、なんだかんだでいろいろ修正が加えられてる。
セリフ劇としてはよくできていると思うので、お暇があれば読んでやってくだしあ。

まあ、『魔法』の「ま」の字も出ませんがw


転校生は……
あんだけぶったたかれると、何かいてたんだか自分でもよくわかんなくなってる
ひとのせいにするわけじゃないけど、まあ、終章部分はごそっと除いて、あとでまとめようかなと <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 04:14:11.23 ID:B22Z6x3F0<> >>516
サンクス
意外と簡単な答えなのねw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 04:14:39.44 ID:pHTQKnGPO<> >>474からやっとこさここまで来たぜ
もう考察すらできないのでおやすみ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:17:52.38 ID:inZ0G9HlP<> >>520
あれやこれやぐだぐだ理屈を書いてるけど、つまるところ

「魔法少女TUEEE」

です。


「現実的な世界として描いているけれども、その中で非現実的な存在として現実的に存在している」

っていう、早口言葉みたいなものがメインなのさーw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 04:18:49.72 ID:pHTQKnGPO<> そういえば一つだけ聞いてから寝たいんだが、
なんで魔法少女≠ネの?

単にその方が楽しいから? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:24:15.12 ID:inZ0G9HlP<> >>523
んー

ネタバレが絡みそうな絡まなそうな……微妙な質問だw


とにかく、漫画的なあるいはアニメ的なそういうキャラであることが求められている。
『魔法少女』って、そういう存在じゃね?

『飼い猫〜』や『妹に胸〜』なんかも読むとわかるんだけど、土台を妙に漫画チックにしてある。


まあ、裏設定レベルの話なんだけど、本当の意味での『大正解』を出そうと思ったら必要な情報かもw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 04:29:00.91 ID:pHTQKnGPO<> >>524
なるほど、さっぱりだぜ


どっちにしろおとまほ読者の俺は楽しいからいいや

おやすみ保守がんば <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:30:50.62 ID:ZY1TKZFZO<> >>519
「妹に胸がない」も遭遇して、推理に参加したけど自分の考えは的外れだったな〜ww
修正されてるならまた見るよ!


転校生は…新ジャンルのにわかな方達が流れについていけなかったのかもしれないね…

偉そうな事いうけど…出来れば省かないでまとめて、他の人にもミミさんの作品を楽しんでもらいたいな…と思うです。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:30:59.61 ID:inZ0G9HlP<> >>525
むぅ

いや、読んではいないんだが、主人公の方向性が179度くらい違うんだろうなぁ、と個人的に思った
そんな違いをわかるひとなんていないだろうけどw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:33:09.24 ID:inZ0G9HlP<> >>526
修正箇所は終章部分を少々ってところっす
大して違わないって思うかもw



むー……そういわれると迷う

どうしたものかなw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:38:51.30 ID:ZY1TKZFZO<> >>528
そうなんだw
でも見させていただきますよ!



どうするかはミミのお好きなように〜ww

私は私の意見を述べただけだから〜w <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:42:13.96 ID:inZ0G9HlP<> >>529
ま、コレが終わるまでは編集する暇もないだろうし、参考にさせてもらってゆっくり考えますーw



あ、そだ、読み手さん全員に質問。

好きなキャラとか嫌いなキャラとかいれば教えてほしい。
できれば理由付きで。

こんごのそーさくかつどーにおいてかいぜんをうんたらかんたら、って理由だ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 04:50:12.26 ID:ZY1TKZFZO<> は〜い!ゆっくり考えてね〜w



今は私だけの予感!!!


…嫌いなキャラがいないぞバッキャローw

<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 05:01:07.88 ID:inZ0G9HlP<> 質問への応答だけでさるさんくらったwww

>>531
あっはっは

この時間帯にはよくあること


それなら好きなキャラの好きな部分なんかがわかると、こっちも長所を伸ばしやすくなるんじゃよー <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 05:29:04.97 ID:ZY1TKZFZO<> >>532
さるさんひどいわww


ですよね〜


うむ〜…
ミズキは…ハーレムなのが羨ましいwリノとの掛け合いが面白いね!
強がっていて弱さをみせまいとしているけど、本当は弱さに押し潰しされそうなはかない感じが良いと思ったな。


リノは、ノリがいいし見ていて楽しくなるキャラ!いじられ役は大事ですよね。
お調子者で…う〜ん、ミズキにしてやられる感じがなんとも面白いかも


なぐまんは…なぐまん可愛いよなぐまんw
不思議ちゃんかとおもいきや、ミズキの前以外では案外普通の人?ってのが良いと思ったよ!
ギャップというやつですかね?w



う〜ん、寝ぼけ頭+まともな事が考えつかない脳だから、ただの感想チックな詰まらないものとなりましたが…
ミミさんの力になれれば幸いです。
たぶんならないかなww
っていうか私書くの遅いww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 05:38:08.57 ID:QJj5vFlgO<> しえ。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 05:40:11.20 ID:ZY1TKZFZO<> ほゆ…もう眠い限界

あとは誰か保守のひと任せます… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 05:55:14.01 ID:QJj5vFlgO<> 出遅れたか!
ミミさん乙ー。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 06:41:11.91 ID:5wINc57fO<> ふむ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 07:08:00.98 ID:iHf7evup0<> 【ゆっくりしていってね!!】
       ∧,,∧  ∧,,∧     ∧,,∧
   ∧,,∧(´・ω・`)(´・ω・`)∧,,_∧・ω・` )
  ( ´・ω・`)(つ⌒と つ⌒と)´・ω・`)  ∧,,∧
  (つ∧( ´・ω・`)(´・ω・`)(´・ω・` ∧,,∧・ω・` )
∧,,( ´・ω(_.__つと_(_.__つと_)  ∧,,∧ ∧,,∧
(´・( つ ∧,,∧     __ _(´・ω・` )・ω・` )
 ( ∧,,∧・ω・`)_____|i\__\ と )∧,,∧と)
  ( ´・ω・`)と_※ ※ |i i|.====B|ヽノ(・ω・` )
  (つとノ`--∧,,∧|\\|_____◎_|_i∧,,∧  ∧,,∧
       ̄( ´・ω・| | ̄ ̄ ̄ ̄ |(・ω・` )(・ω・` )
        (つとノ.\|_____|(つとノ (つとノ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 07:19:57.46 ID:5wINc57fO<> なぐまん可愛いよなぐまん
初期Ver.初登場ではのーみそファンタジーって呼んだけど、それ以来個人ランキング一位を独走中
未だにキャライメージは瑞希の前ではちゅるやさん
他に対しては(内気属性を付加した)ONEのみさき先輩
ストレートのロングヘアにフェチでもあるんだろうか、俺…

よく言えば親しみやすい、悪くいえば何処にでも居る二面性キャラ
今後の化け方に期待?

二位は次の出番以降、空気と化す噂もある部長
イメージキャラは「イリアの空」より水前寺部長 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 08:05:57.24 ID:5wINc57fO<> 三位は無知無知音姉
ただし、今後は出番なさそう

リノ
初期Ver.で空気になったので、今後どうなるか…

母里
空気

バーロールパン
小さいときで30センチくらいって、それでもかなりデカいような? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 08:15:33.53 ID:QjTs1F76O<> 個人的にはミズキが嫌い
回りの人に心配させといて自己満足だから関係ないみたいな態度が気に入らない <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 08:53:43.45 ID:5wINc57fO<> 魔法少女への変身の定義が、体の分解再構成なのか、分解なしで再構成なのか… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 09:29:03.65 ID:5wINc57fO<> 九時半か <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:01:52.37 ID:5ezyEjTI0<> 2 名前: 名無しさん@九周年 投稿日: 2009/05/08(金) 06:37:59 ID:k90ZSaDR0
こんちには みさなん おんげき ですか? わしたは げんき です。 
この ぶんょしう は いりぎす の ケブンッリジ だがいく の けゅきんう の けっか 
にんんげ は もじ を にしんき する とき その さしいょ と さいご の もさじえ あいてっれば 
じばんゅん は めくちちゃゃ でも ちんゃと よめる という けゅきんう に もづいとて 
わざと もじの じんばゅん を いかれえて あまりす。 
どでうす? ちんゃと よゃちめう でしょ? 
ちんゃと よためら はのんう よしろく 



すっげ <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:19:18.24 ID:inZ0G9HlP<> >>544
すごい……けど、『にんんげ』は最後の文字が違うな

他にもあるのかな? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:24:31.83 ID:inZ0G9HlP<> おはようございます

>>533
長々お付き合いありがとうだよっ!
感想万歳

>>539-540
のーファンなぐまん
ポニテじゃなかったっけ?

部長は……ああいう生き物なんだよ!
似てるっていわれても改変不能だ、コレw

>>541
なるほどなるほど <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:28:51.33 ID:inZ0G9HlP<> そういえば、>>544じゃないけど、文字の入れ替えがあっても単語は理解できる効果があるってのはどこかで聞いたな

……その言葉をそのままぐぐったらhit数0件だったのはいい思い出w


14時半ごろはちょっとPCの前にいないので、

1.早めに次スレ建てて放置プレイ
2.明日にでも建て直せ
3.もうこのまま終了しようよ
4.なんか妙案
>>555 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:47:03.02 ID:5wINc57fO<> >>546
公式?でポニテになった気がする
でも俺の脳内ではストレートに誤変換済み
ちゅるやさんのAA貼ったら何でだ、ってツッコまれたのはいい思い出

何時から居ないのか判らんが、今のうちに時間指定して、その時建て直しでいいんじゃないか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 10:51:19.94 ID:inZ0G9HlP<> >>548
なるほど、正しい誤変換のしかたですね
ちなみに、某空気魔王様はロングさんですやっほぅ

安価を飛ばしてもkskされない時間帯だってことを失念してたよっ! <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:07:00.52 ID:inZ0G9HlP<> 保守がてらどうでもいいお話を

自信のあった第一志望に落ちる→2分で完全に立ち直る

我ながら適当すぐるwww <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 11:08:27.72 ID:5wINc57fO<> それは…本当にどうでもいい話なのか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:10:14.81 ID:inZ0G9HlP<> >>551
うーん

私にとってはどうでもよくないが、読み手にとってはどうでもいい話?w <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:17:59.20 ID:5wINc57fO<> …そうか
まあツッコむのは止めとく

みんな、スナイプ狙ってるんだろうか? <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:22:43.02 ID:inZ0G9HlP<> ま、人生ままならないもんだw <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 11:33:59.35 ID:5wINc57fO<> 確かに


>>548ってことで <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:37:53.22 ID:inZ0G9HlP<> 何時といわれると予定次第でズレる可能性はあるのだが……

まあ、土曜日の14時ごろ?

変更などなんらかあればみみかきにてご連絡いたします <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:46:20.38 ID:inZ0G9HlP<> もっとどうでもいい話

Hoxyに比べてクリネックスはやわらかすぎて戸惑っている。むしろ、こわい <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 11:56:38.51 ID:5wINc57fO<> 予定は9日14時か…

ティッシュはメーカーによって結構違うからなぁ
俺はこだわりないクチだが <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 12:11:38.27 ID:QJj5vFlgO<> 安物シングルのかたさは異常。
そこそこのやつ使わないとね。 <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 12:13:49.38 ID:pHTQKnGPO<> 硬いティッシュもいいじゃない <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 12:17:44.27 ID:QJj5vFlgO<> 鼻かぜとトイレ用にしか使わないけど両方堅いと死にそうになる。
<> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 12:36:38.06 ID:AGUgWMTmO<> 鼻のあたりが赤くなるのはいただけないぜ…… <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 13:31:32.34 ID:QJj5vFlgO<> 棒カロイド ハル <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 13:40:23.20 ID:ZY1TKZFZO<> おはようの保守…寝過ぎた <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<><>2009/05/08(金) 13:42:22.97 ID:DyBgCMI/O<> ぼうりょくろいど はる <> 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします<>sage<>2009/05/08(金) 14:16:43.83 ID:UFMfChGyO<> 棒音ハル とかいうと、新しいUTAUみたいだな <>